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春の星空を楽しもう

2006年この春のポイント

2006年4月22日 こと座流星群が極大

こと座流星群が極大 こと座に放射点を持つこと座流星群が、4月22日の19時ごろに極大になるとみられている。出現数は1時間平均10個程度で数が多いというわけではないが、時おり突発的な出現を見せることがあるので油断はできない。速く明るい痕を残すものがあるので見ていて楽しめるだろう。夜半過ぎに下弦の月が出てくるので、それまでは好条件で観測することができる。

ステラナビゲータ Ver.7 snsファイルステラナビゲータ Ver.7で実際の星空の動きがご覧いただけます。snsファイル[こと座流星群が極大.sns]

※右の星図は、ステラナビゲータによる、22日0時の東の空。アニメーションでは、22日0時から日の出前まで時間を進める。放射点を中心に流星が飛ぶようすがわかるだろう。

2006年5月12日 肉眼彗星となる73P/シュワスマン・ワハマン彗星に注目

肉眼彗星となる73P/シュワスマン・ワハマン彗星に注目

 73P/シュワスマン・ワハマン彗星は、約5.4年で太陽系を巡る短周期彗星だが、このところ突然増光したり核が分裂したりと話題の多い注目の彗星となっている。そのシュワスマン・ワハマン彗星の分裂した核のうちのC核が、5月12日に地球に大接近し、肉眼彗星となって見えるのではないかとの期待が高まっている。

ステラナビゲータ Ver.7 snsファイルステラナビゲータ Ver.7で実際の星空の動きがご覧いただけます。snsファイル[肉眼彗星となる73Pシュワスマン・ワハマン彗星.sns]

※右の星図は、ステラナビゲータによる12日23時のはくちょう座とシュワスマン・ワハマン彗星。アニメーションでは、12日の東北東の空を表示し、彗星が昇ってくるようすを表示する。その後、5月1日から6月1日まで彗星が星座の間を高速で動いていくようすを再現する。8日ごろ、こと座のM57・環状星雲に大接近するようすも見逃せない。。

 この彗星は1995年に戻ってきた時にAからEの5個の核に分裂し、予想光度12等のところが5等になって見え、彗星ファンを驚かせたという経緯がある。今回、他の核が見えるかどうかは分からないが、C核が3等台になることは確実そうなので、2004年から2005年に見られたマックホルツ彗星以来の明るい彗星の登場として楽しめそうだ。また、23日にはこの彗星に関連するうしかい座α流星群の活発な出現が期待される。彗星は高速で星座の間を移動していくので、そのようすや星雲星団とのランデブーにも注目したい。

2006年5月23日 うしかい座α流星群の活発な出現に期待

うしかい座α流星群の活発な出現に期待

 5月は73P/シュワスマン・ワハマン彗星の地球大接近が話題となっているが、この彗星に関連するうしかい座α(アルファ)流星群の出現が活発になるのではないかとの期待が高まっている。極大は23日0時ごろと予想されており、彗星の見えている空でこの流星群の出現からも目が離せない。放射点はアークトゥルスのすぐ近くと分かりやすく、月明かりもない好条件で観測できる。

ステラナビゲータ Ver.7 snsファイルステラナビゲータ Ver.7で実際の星空の動きがご覧いただけます。snsファイル[うしかい座α流星群が極大.sns]

※右の星図は、ステラナビゲータによる23日0時の西の空。アニメーションでは、うしかい座α流星群の放射点付近を拡大して表示する。流星群を観測する際の参考にしてほしい。

2006年6月3日 火星、土星、小惑星ベスタ、プレセペ星団の集合

火星、土星、小惑星ベスタ、プレセペ星団の集合

 6月の夕空では、かに座が西の空低く姿を消そうとしているが、そのかに座に火星と土星、小惑星ベスタとジュノーが集まってきているので注目してみたい。集合のようすは、かに座の高度が比較的高い6月上旬から中旬ごろの間に見ておこう。ベスタやかに座のM44・プレセペ星団は双眼鏡で見るのがよい(ジュノーは暗いので中口径の望遠鏡が必要となる)。ぜひ写真でも狙ってみたい現象だ。

ステラナビゲータ Ver.7 snsファイルステラナビゲータ Ver.7で実際の星空の動きがご覧いただけます。snsファイル[火星、土星、小惑星べスタ、プレセペ星団の集合.sns]

※右の星図は、ステラナビゲータによる3日21時の火星、土星、プレセペ星団周辺。アニメーションでは、3日21時の西の空を表示し、その後、火星、土星、プレセペ星団付近を拡大する。視野円も表示するので双眼鏡での見え方の参考にしてほしい。

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アストロガイド星空年鑑2006

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