星座八十八夜 #29 秋の南空の目印「みなみのうお座」

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逆さになった魚が、〈みずがめ座〉から流れ出た水を飲み干しています。「南のひとつ星」とも呼ばれるフォーマルハウトは暗い星の多い秋の夜空でよく目立ちます。

【2023年10月6日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

秋の半ばの宵、南の空の低いところに、白っぽい星がぽつんと1つ光っています。これが〈みなみのうお座〉の目印の星、1等星のフォーマルハウトです。星座絵では魚の口にあたります。フォーマルハウトから西の方へ暗い星々がいびつな楕円形に連なっていて、これが魚の体を表していますが、暗いためにはっきりとはわかりません。

みなみのうお座

星座の起源

古代メソポタミアで、〈みずがめ座〉とセットで誕生したと考えられます。

中国では、フォーマルハウトを「北洛師門(ほくらくしもん)」と呼んでいました。「北洛師門」とは古い中国の都・長安の城の北門からとられた名前です。

日本では、フォーマルハウトは古くは「秋星」、近年では「南のひとつ星」「秋のひとつ星」と呼ばれています。

星座の物語

ギリシア神話では、池に落ちた女神を助けた魚が〈みなみのうお座〉になったという物語が伝わっています。この話によれば、〈うお座〉の2匹の魚は〈みなみのうお座〉の子孫だそうです。

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