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2014年10月8日 皆既月食

いつどこに見える?

皆既月食とは

地球の影に月が入りこみ、月が欠けて見える現象が「月食」です。2014年10月8日に起こる月食は、月が完全に影の中に入ってしまう「皆既月食」です。地球の影の中を動いていく月は、形や色が刻一刻と変化していきます。そして、完全に影の中に入った皆既食のときには、月は見えなくなってしまうわけではなく、赤銅色の丸い姿が見えます。この光景はたいへん魅力的で、肉眼でもじゅうぶん楽しむことができます。

月食は全世界どこから見ても同時進行です。月食の時間帯に月が地平線上に出ているか、どれだけ高く上っているかは見る場所によって違います。今回の月食は、日本全国どこからでも見やすい時間帯に起こります。

月食中の月の空の中での動き(ステラナビゲータでシミュレーション)。

「ステラナビゲータ」で月食をシミュレーション

いつ見えるの

10月8日の夜6時14分ごろから、月が地球の影に入りこみ、月食が始まります(「部分食」の始まり)。白い満月がゆっくりと欠けていきます。

それから約1時間後、夜7時24分ごろから、月全体が地球の影に入る「皆既食」が始まります。皆既食は約1時間続き、その間は赤銅色の丸い月が見えます。地球の影の中心に月がもっとも近づく「食の最大」は夜7時55分ごろです。

夜8時25分ごろに「皆既食」が終わり、再び白い満月へと戻っていきます。月が地球の影から出て月食が終わるのは夜9時35分ごろです(「部分食」の終わり)。

なお、月食は、月が見える場所であればどこでも同時に起こります。日食のように観察地によって時刻が変わるということはなく、全国どこでも同じ時刻に始まって終わります。

月食の進行時刻
部分食の始まり18時14.8分
皆既食の始まり19時24.6分
食の最大19時54.6分
皆既食の終わり20時24.5分
部分食の終わり21時34.3分

※時刻は「ステラナビゲータ10」 に基づいています
※地球の影にはシャープな境界があるわけではないので、上記の時刻は目安です
※部分食が始まる前と部分食が終わった後に、それぞれ「半影食」という食が起こっています(「月食のしくみ:月食が起こる理由」参照)。月がわずかに暗くなるのですが、眼視ではわかりにくいかもしれません

どこに見えるの

部分食が始まる夜6時14分ごろは、月は東の空の低いところに見えます。とくに西日本ではかなり低いので、あらかじめ見晴らしがよい場所を見つけておきましょう。皆既食の間(夜7時24分〜8時25分ごろ)は東南東の空に、部分食が終わる夜9時35分ごろには南東の空の高いところに見えます。

時刻ごとに各都市で見える月の高度


札幌仙台東京名古屋京都福岡那覇
部分食の始まり(18時14.8分)141413111052
皆既食の始まり(19時24.6分)26272724231917
食の最大 (19時54.6分)31323230292524
皆既食の終わり(20時24.5分)36383836353130
部分食の終わり(21時34.3分)45495048484545

どんなふうに見えるの

今回の月食では、部分食が始まると月が左下から欠けていきます。

月食が進んでいくと、影に入った暗い部分がどんどん広がっていきます。暗い影の部分は初めのうちは真っ暗に見えますが、だんだん茶色っぽく見えるようになっていきます。そして、皆既食の間は、月全体が赤銅色に見えます(詳しくは「月食のしくみ:皆既月食が赤く見える理由」参照)。

皆既食が終わると、月が左から白く見えるようになります。

拡大して見たときの月食の経過(ステラナビゲータでシミュレーション)。

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