どうすれば見られるの?

安全な観察のための注意

日食を観察するときは、以下の点に十分注意してください。誤った方法で見ると重大な視力障害を引き起こすことがあります。

「金環・部分日食を安全に観察する」PDFをダウンロード
「星ナビ6月号」より、適切な観察方法についてまとめた箇所をPDF(8ページ:18MB)として無償公開しています。

日食は肉眼では見えません

肉眼では見えません

「日食めがねがなくても、ちらっと見ればいいや」なんて思っていませんか?金環食や部分食の時でも、観察道具を使わない限り、いつもの太陽とほぼ同じ。まぶしすぎて欠けているようすは全くわかりません。そればかりか、少しの間でも肉眼で無理に見ようとすると目にダメージを与えるおそれがあります。

「日食(太陽)観察用」以外の代用品を通して見ない

可視光以外も危険

肉眼で見ようとすることはもちろん、サングラスや黒いビニール袋など一見使えそうなものでも、可視光が十分カットされていなかったり、可視光線以外の光線を通すことがあるので危険です(主な例は「危険な観察方法」へ)。

必ず「日食(太陽)観察用」と明記された製品を使いましょう。撮影用のNDフィルターも観察に使えません。

「日食観察用」と称した危険な製品が販売されていたことが判明しました。以下の製品をお持ちの方は使用しないでください(参照:2012年金環日食日本委員会)。
  • デメテル株式会社「日食鑑賞用グラス」

日食めがねがなくても、木漏れ日で観察できる

「日食めがね」がない場合は、木漏れ日で欠けた太陽の形を見ることができます。プリペイドカードやベルトの穴、粗く編まれた麦わら帽子などに太陽光を通して影を見るなど、安全に観察できます。(詳細は「ピンホール法(木漏れ日など)で欠けた太陽を見る」へ)

うす曇りでも危険

うす曇りでも危険

うす曇りになると、日食めがねでは太陽が見えないのでつい肉眼で見てしまいそうになりますが、これも危険です。目がまぶしさに慣れてしまい危険な光量なのに見続けてしまったり、雲間から急に太陽が出てきたりするおそれがあります。

危険な観察方法の例

危険な観察方法の例
危険な観察方法の例
× 肉眼(裸眼・眼鏡)で直接見る
× 望遠鏡や双眼鏡で見る
レンズが集めた光で網膜が一瞬にして焼けてしまいます。
× サングラスやお菓子の袋、すすガラスなどを通して見る
使ってはいけない物の例:サングラス、お菓子の袋、すすをつけたガラス、アルミシート、FD、撮影用NDフィルター、写真フィルム、UVカット帽子、黒いビニール袋、その他「日食(太陽)観察用」と明記されていないものすべて
× 日食めがねを、双眼鏡と組み合わせて使う
日食めがねは必ず単体で使いましょう(視力矯正用の眼鏡やコンタクトレンズは着けたままで観察できます)。
望遠鏡や双眼鏡は多くの光を集めるので、日食めがねの安全基準を逸脱してしまいます。接眼レンズの後ろでも、レンズで集められた太陽光が日食めがねを溶かすほど熱くなります。
× 一眼レフカメラの光学ファインダーを覗く
NDフィルターや日食めがねなどをカメラの前に置いて撮影する際、光学ファインダーを覗いてはいけません。携帯カメラやデジカメの液晶画面で見ることは可能です。
× ピンホールの穴から直接覗く
太陽光を小さな穴に開けて影を見ると欠けたようすがわかりますが、穴から覗いて直接太陽を見ないよう注意します。

子どもの登校時に注意

金環帯だけでなく、日本全国で部分食が見られます。日食の全経過は3時間近くにおよび、子どもの登校時間とも重なる時間帯です。当日になって他の子が観察しているのを見て、見たくなることも考えられます。そんな時のために、太陽を見ることの危険性について話し合っておきましょう。当日の登校監督者は、子どもが肉眼で見上げようとしていないか、道に飛び出さないかなどに注意します。

安全な観察に関する情報へのリンク

「2012年金環日食 日本日食委員会」は、国内天文関係の合同組織「日本天文協議会」のワーキンググループの一つとして2011年4月に発足し、安全な日食観察に関する周知などの活動を行っています。ウェブサイトでは、安全な観察に関する資料や、周知活動についてのニュースなどが掲載されています。

おすすめ観察方法

手軽な方法から本格的なものまで、さまざまな観察方法をご紹介します。どのやり方でも、このページやそれぞれの器具の説明書に書いてある正しい使い方や注意事項を守って安全に使用しましょう。アストロアーツオンラインショップでお取り扱いしている観望グッズ一覧は「日食を楽しむグッズいろいろ」ページをご覧ください。

日食めがねなどの太陽観察用具は、日食以外の普通の時でも太陽を見るのに使うことができます。金環日食をきっかけに、太陽の姿を見る面白さに触れてみよう!

フィルター(日食めがねなど)を使って見る

金環食の時をふくめ、太陽を見るには太陽観察用のフィルターが必ず必要です。めがねやプレートなどさまざまな形状のものから使いやすいもの、安全なものを選びます。

フィルターを使って見る場合の主な注意
  • 双眼鏡や望遠鏡と組み合わせて使ってはいけません(可能と明記された一部の製品を除く)。普通の視力矯正用眼鏡やコンタクトレンズを着けたまま、フィルターで観察するのはOKです。
  • 使用する前に、フィルターがしっかりとりつけられているか、穴が空いたり破れたりしていないか、念のため確認します。
  • フィルターを顔の前にかざしてから見上げ、見終わったら視線を下げてから外します。
  • 長時間(目安として2、3分以上)続けて観察してはいけません。時々眼を休めましょう。

日食観察プレートでの観察
日食観察プレート
キッズにおすすめ
手軽度 ★★★★★
予算 ¥450〜

日食観察プレートの使用例 「日食観察プレート」は、下じきのような形状・硬さのフィルターで、日食の観望や撮影に手軽に使えます。

主な使用上の注意
  • カットする際は角を丸くしてください。

全面がフィルターなので、用途や人数に合わせてカットすることができます。めがねの形にカットすると1枚から数人分作れるので、大人数での手軽な観望を低コストで行うのにぴったりです。大判のまま使えば太陽がとらえやすく、携帯・デジカメでの撮影もとても楽に行えます。

日食グラスでの観察
日食グラス
キッズにおすすめ
手軽度 ★★★★★
予算 ¥400〜

日食グラスで見た太陽(イメージ図) 日食を観察する道具としてもっとも普及しているのが、めがね型のフィルターです。形や柄はいろいろありますが、目の部分に特殊なフィルターが取り付けてあります。

強力な太陽光線をフィルターで大幅にカットしているため、日食グラスでのぞくと、右上のイメージ図のように太陽以外は何も見えず真っ暗です。

「日食を楽しむグッズいろいろ」日食メガネ一覧へ >

眼視用フィルターシートでの観察
眼視用フィルターシート
手軽度 ★★☆☆☆
予算 ¥2,800〜

望遠鏡の対物レンズに観望用シートを取り付ける バーダープラネタリウム「アストロソーラーシート」は、適当な大きさに切って双眼鏡や望遠鏡の対物レンズに取り付けて見る観望用フィルターです。一般的な観察プレートや日食メガネなどは双眼鏡や望遠鏡と組み合わせて使うことはできませんが、これなら太陽を拡大して見ることができます。破れたり鏡筒から外れたりしないよう、取り付け用フィルターを作る必要があります。

主な使用上の注意
  • 必ず対物レンズ側に取り付けます。接眼レンズ側だと、レンズが集めた強烈な熱で破損し大変危険です。

また日食グラスと同様、観望用フィルターごしにそのまま太陽を見ることもできます。

「アストロソーラーシート 眼視用」購入ページへ >

ピンホール法(木漏れ日など)で欠けた太陽を見る

小さな穴の後ろにスクリーンを置くと像ができる「ピンホール」の原理や、鏡の反射を利用して、欠けた太陽の姿を観察します。身近なものを使って安全に観察することができます。

投影した太陽を見る場合の主な注意
  • ピンホールで開けた穴から直接覗いて太陽を見てはいけません。
  • 鏡で反射させて見る場合、反射光を人に向けてはいけません。
「ピンホールで欠けた太陽を見る」PDFをダウンロード

投影による観察方法や身近なものを使った観察道具の作り方を紹介しています。

  • 紙に穴を開けて影をつくる
  • 木漏れ日を観察する
  • 筒型のピンホールスコープを作る
  • 箱型のピンホールスコープを作る
  • 鏡ピンホールプロジェクタを作る

■ 一例紹介「紙に穴を開けて影をつくる」

厚紙に小さな穴を開ける
厚紙に小さな穴をたくさん開けて、文字の形にします(型紙PDFをダウンロード A5サイズ A4サイズ全大文字)。
穴に太陽光を通し、白い紙などに投影
穴に太陽光を通し、白い紙などに投影します。穴の1つ1つが欠けた太陽の形になります。

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