土星・木星をデジタルカメラ、デジタルビデオで撮影してみよう

このページでは、土星・木星をデジタルカメラやデジタルビデオで撮影する方法をご紹介します。

デジタルカメラ・デジタルビデオと望遠鏡の接続

(取り付け例)

多くのデジタルビデオには、フィルタを取付けるためのネジが切られていますので、そのフィルタネジを利用します。

おもちゃで有名なトミーから、ボーグ SD-1Xというカメラアダプタが発売されています。このアダプタを使って、デジタルカメラ、デジタルビデオとアイピース、望遠鏡を接続できます。

※注意:重量が1kg以上のデジタルカメラ・デジタルビデオの場合、本体重量を支えることができずにフィルタネジを破損する可能性もあります。じゅうぶんご注意ください。

フィルタネジが切られていない機種をお持ちの方には、ミード デジカメアダプターIIにて望遠鏡と接続できます。カメラに三脚取り付けネジがあるかどうかご確認ください。

以下では、SD-1Xを用いた接続方法を説明します。

SD-1Xでの接続方法

SD-1Xの大きな3本のネジを緩めると、アイピースを接続するホルダー部分が分解できます。ご使用のアイピースによって、ゴム見口を折り曲げるなどして取付けます。

次に外側部分にデジタルカメラ・デジタルビデオ接続リングを取付け、アイピースホルダーに外側部分をかぶせます。その時、アイピースがデジタルカメラ、デジタルビデオ接続リングにあたる、またはリングの淵からアイピースの頭がぎりぎりのところまで来るように、2本のネジを緩めて外側部分の長さを調整し、固定します。この時、完全に組み立てておく必要はありません。

望遠鏡側に望遠鏡接続リングとアイピースホルダー、デジタルカメラ・デジタルビデオにはカメラ接続リングとSD-1Xの外側部分を接続しておきます。

アイピースはどれを選ぶ?

土星・木星をデジタルビデオで撮影する場合、拡大撮影をする必要がありますが、短焦点アイピースで強拡大するか、長・中焦点アイピースにデジタルビデオの光学ズームを利用する場合があります。

導入のしやすさ、光学系の良し悪し、ズームによるケラレ等実際に確認する必要がありますので、お使いのアイピースでお試しの上、ご自身の撮影スタイルを確立してください。

※注意:デジタルズームは画像が粗くなりますので使用しないでください。

望遠鏡にアイピース付きのSD-1Xアイピースホルダーを取り付け、肉眼で土星木星が見えるようにします。その後、SD-1Xの外側部分を取り付けたデジタルカメラ、デジタルビデオを接続します。

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ピントの調整

デジタルカメラ・デジタルビデオのオートフォーカスは使用しません。土星・木星を撮影する場合はピントを無限遠に設定し望遠鏡でピントを微調整します。

デジタルカメラ・デジタルビデオのモニタを確認しながらピントを微調整しますが、画面上の土星・木星が暗いかもしれません。この場合は、デジタルカメラ・デジタルビデオをマニュアルにして、シャッタースピードを調整します。又、明るさやゲインを調整できる機種の場合は、あわせて調整してみてください。デジタルカメラで、細かな設定ができない場合は、測光方法を中央部重点に変更し、露出補正をしてみてください。

マニュアル調整できない場合は?

シャッタースピードを直接変更できない場合は、夜光モードやシャッタースピードを遅くするモードに切り替えてみてください。デジタルカメラ・デジタルビデオのズームと組み合わせれば、ちょうど良い明るさに調整できるはずです。

(今回の作例ではソニーDCR-TRV22Kという68万画素のエントリーモデルで撮影していますが、シャッタースピードと明るさが変更でき、手軽に惑星を撮影できます。)

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撮影

これで撮影準備はOKです。後は録画を開始するだけです。1〜2分録画してみてください。動画では、大気のゆれを感じる臨場感あふれる土星・木星の姿を楽しめます。

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コンピュータへの取り込み

撮影が終了したら、パソコンに取り込みます。デジタルカメラの場合は、カメラ付属のケーブルや、カードリーダーを使用してコンピュータに画像を取り込みます。デジタルビデオの場合はパソコンにIEEE1394端子があれば、Windows XP上では簡単に接続できます。

パソコン、もしくはデジタルビデオに付属のソフトを使用する

動画編集ソフトを使用して、デジタルビデオで撮影したテープをコマ送りで1コマづつ確認しながら、写りの良いコマをセレクトしていきます。土星のA環のエッジ部分がはっきりしているものを選べば良いでしょう。

1枚の写真は、かなりS/Nが悪いのですが、数十枚合成するときれいな画像になります。数十枚きれいな画像を選んでみてください。

付属ソフトを使用して簡単に静止画保存ができます。多少時間がかかりますが、ここで良い画像を選んでおけば画像処理の時に見違えるような画像に仕上げる事ができます。

動画編集ソフトは何が良い?

今回のデジタルビデオ操作では、パソコンに添付されていた、「Symphomovie」という動画編集ソフトで行っています。動画編集ソフトではPremiere Pro等が有名ですが、そこまで高機能なソフトは必要ありません。

フリーソフトを使用して、自動スタッキング

デジタルビデオで1分間録画すると、1800枚もの静止画を得ることができます。自動できれいな静止画を選び出し、自動で合成するソフト「Registax」がフリーソフトとしてHP上で公開されています。英語版ですので、使う際戸惑うこともあるかもしれませんが、「星ナビ 2003年11月号」にも使用方法が紹介されています。

この場合、まずパソコン、もしくはデジタルビデオに付属のソフトを使用して、デジタルビデオの画像をAVI形式に変換してください。その後、「Registax」を使用して画像のスタッキングをします。詳しい使用方法は省略しますが、「星ナビ 2003年11月号」やウェブサイト上に操作方法が公開されていますので、そちらを参考にされてみてください。

音声がジャマ?

「Registax」では、音声信号の入っている動画を読み込むとエラーになってしまいます。この場合、AVIに変換する前に、付属ソフト等で音声トラックのみ削除します。こうすれば読み込めます。

パソコンに取り込んだ画像は、ステライメージで画像処理してさらに美しく仕上げてみましょう。「ステライメージで画像処理」のページで詳しい手順を解説しています。

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