2017年4月 タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星が7等前後
3月下旬から4月下旬ごろまで、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)が7等前後まで明るくなって見えると予想されている。おおぐま座からりゅう座と北天の星座を通っていくのでほぼ一晩中見え、条件が良い。北斗七星や、りゅう座の頭を目印にして、双眼鏡や天体望遠鏡で観察したり撮影したりしてみよう。4月下旬にはジョンソン彗星(C/2015 V2)と15度前後まで近づく。
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星は1951年4月に発見された、公転周期約5.5年の周期彗星。過去にはバーストを起こし4等級まで明るくなったこともある。
3月中旬から4月下旬の見え方(場所の設定は東京)。日付横の括弧内は予想等級。彗星は模式的に表現している。右上の黄色い線はジョンソン彗星の位置。クリックで星図拡大
赤道座標の星図。日付横の括弧内は予想等級。彗星は模式的に表現している。黄色い線はジョンソン彗星の位置。クリックで星図拡大
4月中旬から下旬の、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星とジョンソン彗星の動き。四角い枠は80mmのカメラの画角を示している。クリックで星図拡大
※予想等級は3月5日時点のものです。
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