10月17日にオンラインで「彗星×小惑星」神山天文台シンポジウム
【2020年10月5日 星ナビ編集部】
神山(こうやま)天文台は、宇宙物理学、天文学の教育・研究に力を入れている京都産業大学の施設で、2010年に開設された。学内外の研究者や学生だけでなく、地域の人々へも開放されており、これまで一般向けの天体観望会や講座を実施してきた。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにYouTubeを用いて、一般向けに天体観望会や天文学講座のライブ配信を行っている。
神山天文台開設10周年を記念して、10月17日(土)にシンポジウムが開催される。テーマは「彗星×小惑星~太陽系の起源を探る~」。小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に帰還する12月6日を前に、太陽系の起源を探るために重要な彗星と小惑星についての講演、および天文台が目指している宇宙探査についてのトークセッションをオンラインで配信する。
講演は、東京大学大学院 理学系研究科の杉田精司氏による「はやぶさ2の最新成果」と、「星ナビ」でもおなじみ、国立天文台副台長の渡部潤一氏による「彗星研究の魅力ー予想できないから面白いー」の2つ。さらに「神山天文台 宇宙(そら)へ」と題して講師二人ほかによるトークセッションも行われる。事前に講師への質問もウェブで募集中だ。今、ホットな「太陽系の起源」に迫ってみよう。
《京都産業大学神山天文台 開設10周年記念シンポジウム「彗星×小惑星 ~太陽系の起源を探る~」》
- ■ 日時:
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- 10月17日(土) 14:00~18:00【オンライン】
- ■ プログラム:
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- 講演1「はやぶさ2の最新成果」杉田精司氏(東京大学大学院 理学系研究科 教授)
- 講演2「彗星研究の魅力−予測できないから面白い−」渡部潤一氏(国立天文台 教授・副台長)
- トークセッション「神山天文台 宇宙(そら)へ」
登壇者:渡部潤一氏、杉田精司氏、池田優二氏(フォトコーディング 代表/京都産業大学 客員研究員)、河北秀世(京都産業大学 理学部教授・神山天文台長)
- ■ その他:
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- 事前申込不要
- 視聴無料
- ■ 視聴・詳細:
- ■ 問い合わせ:
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- 京都産業大学 神山天文台 TEL:075-705-3001
〈関連リンク〉
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