●潜入!アフリカ大陸編(その1)


 

アフリカ・ジンバブエに立つ

ハラレ空港

ハラレ空港(建設中の新ターミナル)

 下見旅2日目、タイのバンコック、南アフリカのヨハネスブルグとジェット機を乗り継いで、ジンバブエのハラレに現地時間の正午すぎに降り立った。天候は雲があるものの、まずまずの晴れ。意外と涼しい。

 ハラレの空港は国際空港とはいえ、規模はひじょうに小さく、装備も比較的貧弱な感じ。預けた荷物を受け取って、イミグレーションに向かう。荷物をスルーで預けていたので心配だったが、小生のでかいプロテックスのトランクもA巻さんのふつうの旅行トランクも問題なく出てきて、ひと安心。

 入国審査は、無愛想な係官。この手にはにこやか作戦は無意味だ。小生も無愛想に「ハロー」という。ちなみにジンバブエの公用語は、英語である。ところで、ビザの申告をここでしなくてはいけない。料金は米ドルで30ドル。まあ、ビザ代としては、それほど高くはないだろう。もっとも、今回の旅でのわずか3日の滞在では、割高感は否めない。とはいっても仕方ないので、30ドルとパスポートを渡すと、これといって特に何も聞かれず、事務的にパスポートにハンコを押し、さらにビザの番号をサラサラと書き入れられて無罪放免。ビザの領収証らしき紙切れも渡されたが、この手の書類はいい加減な雰囲気だけど、出国時に必要だったりするので、一応保管することにした。

 さて、税関を通過する前に早くもポーター君がやってきて、小生の荷物を運ぼうとする。空港の外まで運んで、チップを稼ごうという魂胆なのだ。とはいえ、あたりを見回すとポーターが運んでいる荷物は、税関フリーパス状態。なるほど、この手の規模の国際空港では、よくありがちな光景だ。A巻さんと顔を見合わせると「いいから、持たせちゃって」という。そのままポーター君に付いて行き、入国手続きはスムースに終了。

 空港を出ると、現地コーディネータが車で迎えに来ていてくれた。名前はミスター・ダニエル。大柄の黒人で、陽気なおじさんだ。空港のまわりは、拍子抜けするほどアッサリしていて静か。物売りや物乞いの子供たちもいない。通貨の両替をしたかったが、ホテルに銀行の出張所があると言うことで、空港では両替しなかった。空港の両替所はちょっと怪しげだったし・・。

 

初仕事はホテルチェック

 さて、迎えの車に乗り込むと「まずは、どこに行きます?」とミスター・ダニエル。この日は、ツアーで利用する3つのホテルをチェックする予定なので、時間を有効に使うため、A巻さんがホテルの位置関係を尋ねてみる。すると、空港の近くにホテルが一つあるというので、まずはそこに向かってもらった。

 ホテルの名前は「ケンタッキーホテル」という。新宿旅行支店のツアーが利用する予定で、白塗りの外壁がきれいな小さなホテルである。さっそくオーナーと会い、内部をいろいろと案内してもらう。けして新しくはないが、こざっぱりとしていて、清潔感もじゅうぶんだ。「ああ、きれいきれい」とA巻さんも納得のようすだ。 もちろん、各部屋にバス・トイレ完備。しかも、うれしいことにバスタブ付きだ。日本人はどうしても湯船がないと風呂に入った気がしないし、疲れが抜けなくていけない。ひととおり、ホテル内を歩いて視察終了。

ケンタッキーホテル外観

ケンタッキーホテル・外観

 

ケンタッキーホテルプール

ケンタッキーホテル・プール

 

ケンタッキーホテル室内

ケンタッキーホテル・室内

 

 続いて今宵の宿泊先であり、新宿旅行支店のツアーでも利用予定の「ハラレヒルトンホテル」に向かってもらう。途中、市街地を通過したが、空港では中国人と思われるイエローとビジネスマン風のホワイトをわずかに見かけたものの、町の中は完全に黒人の社会で、当たり前なのだけど見渡す限り黒人だ。 ハラレのビジネス街は高層ビルが建ち並び、そこだけ見ていればかなり近代的な雰囲気である。しかし、少しはずれるとかなりガレガレした民家が多く、道沿いには露天商などが並んでいるという風景である。

ハラレ市街地

ハラレ市街地

 さて、ヒルトンはハラレの市街地からやや離れた場所にあった。高層建築の立派なホテルだ。レセプションもベルボーイもポーターもきちんとしている。とはいえ、なぜかチェックインにけっこう手間取った。ホテルの設備としては、プールや会議室、レストラン、バーラウンジ、スポーツジムと、とりあえず網羅しているようだ。その後、ポーターに部屋へ案内される。室内は清掃が行き届いて、ひじょうにきれい。もちろん、部屋にはバス・トイレ付き、しかもこちらもバスタブがあった。

ヒルトンホテル外観

ハラレヒルトンホテル・外観

ヒルトンホテル室内

ハラレヒルトンホテル・室内

ヒルトンホテルバスルーム

ハラレヒルトンホテル・バスルーム

 とりあえず、荷物を部屋に押し込み、遅い昼食を取るためにレストランへ向かう。途中、ホールに銀行の出張所のような両替所を発見。少額の米ドルをジンバブエドルに替えてもらった。レートは3円で1ジンバブエドルくらい。ざっと1米ドルで40ジンバブエドルという換算だ。

 レストランの昼食はありがちなブッフェスタイル。ごくふつうの洋食が食べられる人なら、まったく問題ないメニューが並んでいて、適当に見つくろう。生野菜やオレンジジュースもしっかりいただいた。オレンジジュースが特にうまい! ちなみに、おなかの弱い人は、生モノは避けた方がよいという海外旅行の鉄則はジンバブエでも守ったほうがよさそうだ。水ももちろん、ミネラルウォータ以外は飲んではいけない。ミネラルウォータは、ホテルの売店で買えるので、必要に応じて買っておきたい。

 午後は、もう一つのホテルを視察に向かう。こちらは首都圏旅行支店がツアーでの利用を予定してる「マゾエホテル」だ。マゾエというのは町の名前で、ハラレから北に十数キロメートルに位置している。道中、ミスター・ダニエルにジンバブエのことをいろいろ聞いてみる。やはり、しばらく前までは白人の農場主と黒人との間で、小競り合いがあったようだが、現在は落ち着いているとのこと。ただし、ハラレに住む一般の市民には何の影響もなかったそうである。また、噂に聞いていたとおり、ガソリンや軽油など燃料の高騰は、相当ひどいらしい。

 舗装のしっかりした道を進むこと30分、道沿いは見渡す限りオレンジの木の農場だ。やがて、マゾエに到着。マゾエという町自体が農業で成り立ている場所らしく、マゾエホテルの利用者は、ほとんどが地方から農業研修などで訪れる人だという。

 マゾエホテルでは、レセプションにいた小柄でキュートな女性が対応してくれた。こちらも古いながらも清潔な感じのホテルだ。装備もそれなりで、特に問題ない。どうも、ジンバブエ人はバスタブが好きなようで、このホテルの全室にバスタブがあるらしい。ほかにも、プール、会議室なども完備していた。「じゅうぶんですね」とA巻さん。こうして、初日の下見終了。夕刻までにヒルトンへ戻った。

マゾエホテル客室外観

マゾエホテル・客室外観

 

マゾエホテルレストラン

マゾエホテル・レストラン

マゾエホテル室内

マゾエホテル・室内

 

 

以下、「潜入!アフリカ大陸編(その2)」に続く

 

 

▲ akira-kの日食下見旅日記

▲ 2001年6月21日 アフリカ南部皆既日食


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