SKYWATCHAR連動企画 リニア彗星

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リニア彗星を探そう!《4》
〜7月下旬、夕空にリニア彗星を見つけよう!〜
リニア彗星は、夜空で誰の目にもとまるほどの大彗星ではありません。はじめて彗星をさがそうという人は、それなりの準備と工夫が必要です。

7月下旬、夕空にリニア彗星を見つけよう!

7月下旬、いよいよ地球・太陽に最接近!

 もっともよい条件で見られる時期は、地球や太陽への接近のころです。地球にもっとも近づくのは7月23日、太陽にもっとも近づく(近日点通過)のは7月26日です。見える時間帯は夕方暗くなってからの1〜2時間、方角は北西です。

7月下旬 午後9時ころの空

半球図(北西の空)

 リニア彗星をみつけるには、北西の空がよくみえるところへ行きましょう。夕方、太陽が沈んでいくほうがほぼ北西ですので、沈む夕日がきれいに見える場所を選ぶとよいでしょう。

 空が暗くなって星が見えてきたころ、リニア彗星は地平線から上におよそ20度の高さに見えています。自分の手をにぎってこぶし(グー)をつくり、腕をいっぱいにのばすと、グーの大きさ(はば)は、およそ10度になります。地平線から両手のグーを重ねると、およそ20度になります。

 空を広く見わたすと、2つの明るい星が目につきます。ひとつは東よりの空に見えている白っぽい色をしたこと座のべガです。もうひとつは、西よりの空に見えているオレンジ色をしたうしかい座のアルクトゥールスです。アルクトゥールスを見つけたら、そこから北より(右のほう)にある、7つの星がひしゃくの形にならんだ北斗七星をさがしてみましょう。リニアすい星は、この北斗七星よりもやや低いところを通過します。

 リニアすい星は、地球から近いところ(といっても5000万km以上もありますが…。)を通りすぎていく天体ですので、星空の中を移動していくように見えます。見える位置は毎日すこしづつ違いますので、まわりの星を目印に、きょうの位置を星図で確認してからさがしましょう。

 下の星図には、すい星がもっとも見やすくなるころの、7月18日から30日までの位置を示してあります。双眼鏡や望遠鏡を向けるときは、まずは目印になる北斗七星を入れてから、まわりの星をたどっていき、すい星へと導いていきましょう。

 もし彗星の光度が予報よりも明るくなれば、空の条件のよいところでならば、双眼鏡などがなくても、肉眼で確認できるかもしれません。

星図(北斗七星)
(彗星は21時の位置)


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