ステラナビゲータ 20周年

ステラナビゲータ 20のトリビア

No. 07「クジラの鼓動、メドゥーサのウィンク」

ステラナビゲータの恒星は変光しない。
Yes or No?

アルゴルとミラ

アルゴルとミラ。肉眼で変光の様子が明らかにわかる、変光星の代表

秋の夜空はちょっと寂しげですが、有名な変光星がそれにふさわしい位置に輝いているのがうれしいですね。

まずは、くじら座のミラ。化けクジラの心臓に当たるところに輝いていて、赤色巨星の晩年の脈動で明るさが変化しています。神様の言いつけを守ったのに石にされたのでは、心臓も悪くなりますよね。その化けクジラを石にしたのが、ペルセウスが抱えているメドゥーサの首。その目に当たる星が周期的に暗くなり、メドゥーサがウィンクしているみたいです。

ミラは長周期脈動変光星、アルゴルは食変光星です。恒星は恒(つね)に位置や明るさが変わらない星という意味ですが、変光星は明るさが変わります。そこで、初代ステラナビゲータから全部で17個の変光星が変光するようにしてあります。これは意外と知られていない機能です。アルゴルの変光の様子はタイミングをうまく計らないと見ることができません。また、ミラは暗くなると肉眼では見えなくなるので、「電子星図」としては欠かすことのできない機能と考えて作っています。

さらに、フライトモードでミラやアルゴルの近くに行くと、脈動で大きさや明るさが変動したり、主星の周りを伴星が回っていたりする機能も作ってあります。いろいろな方に見ていただいて、細かく修正をいれて順次アップデートしています。SN9の最新アップデータ9.1eにはこの機能が入っていますので、フライトモードで飛んでいってみてください。

(haru-k)

No
ミラ、アルゴルなど17個の変光星が変光する。