エクリプスナビゲータ3

特化ソフトならではの高精度

パソコンでの再現は何度もできますが、実際の日食を見られるのは一度だけ。「エクリプスナビゲータ」はベッセル要素データに基づいた日食専用の計算処理を行うことで、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」よりも1桁以上高い精度で計算を行います。日食の観測計画を立てるときも、実際に観測するときも、正確なシミュレーションであなたを万全にサポートします。

また「エクリプスナビゲータ3」は、「ステラナビゲータ」にはない以下のような機能があります。

  • カメラ制御機能により、あらかじめ作成したスケジュールに沿って自動撮影(「撮影制御機能付き版」のみ)
  • 地図上での日食帯や本影・半影の表示
  • 日食帯のデータを KML ファイル(Google Earth / Google マップ用ファイル)に出力
  • 中心線・限界線の経緯度表の表示
  • カウントダウン機能
  • 第1〜第4接触時刻をワンタッチで設定
  • 月縁を考慮した接触時刻の補正
  • 月縁を考慮したダイヤモンドリングの正確な再現

ベッセル要素

ベッセル要素とは、日食が起こる際の月の位置座標や地表に投影される月の本影・半影の位置、大きさなどを表すデータのセットです。これを用いることで、日食の見え方を効率よく、正確に求められます。
「エクリプスナビゲータ3」には1999年8月から2042年10月までの主な日食のベッセル要素が標準で含まれています。また、最新のデータに基づいて修正されたベッセル要素や、新たに追加されたベッセル要素を、インターネット経由で更新することも可能です。

月縁補正でダイヤモンドリングも再現

太陽の縁と月の縁が接触して皆既日食が始まる(または終わる)時刻は、ダイヤモンドリングが現れるので絶対に見逃せません。ご存じのとおり、月はまん丸ではなく、さらに表面はクレーターだらけです。ですから接触時刻を厳密に計算するには、月の位置だけでなく縁の凹凸も考慮に入れる必要があるのです。
エクリプスナビゲータはこの「月縁補正」もシミュレーションに加えることで、接触時刻の精度を高めたり、ダイヤモンドリングの形状をも再現することができます。

GPSから位置情報を取得

日食のシミュレーションがどんなに正確でも、計算の元となる現在の位置や時刻が間違っていては意味がありません。エクリプスナビゲータを使えば、GPS受信機を接続して観測地の緯度・経度を自動的に取得したり、時刻の校正を行うこともできます。外付けのGPSはもちろん、PCに内蔵されたGPSにも対応しています。