【1998年10月23日 NASA】
ハッブル宇宙望遠鏡はヘラクレス座にある惑星状星雲 NGC6210 の鮮明な画像をとらえることに成功した。甲羅に頭やひれ、尾までついてまるでカメのようなイメージだ。これまでにもハッブル宇宙望遠鏡は「砂時計」や「アカエイ」「チョウ」などさまざまな形をした惑星状星雲を撮影してきたが、これでまた新顔が加わることになる。頭の先からしっぽまでの実際の長さは約1.6光年。
この「カメ」星雲の中心では、恒星から数本のジェットが吹き出し、オウムガイの内部の様な構造を作り出している。左上の画像はこれを拡大したもの。このジェットの隙間から溢れ出したガスが、「カメ」星雲をかたちづくっている。まるでカメが貝を飲み込んでしまったようだ。
□ニュース・リリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/36/