【レポート】天文講習会「天体写真画像処理講座2018」の第1回目を開催

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2018年9月29日(土)、東京・池袋の池袋コミュニティ・カレッジで「天体写真画像処理講座2018(全4回)」の第1回目の講座を開催しました。第2回は10月27日(土)に行います。

【2018年10月10日 アストロアーツ

今年も天文ライター・天体写真コンサルタントの古庄歩さんによる「天体写真画像処理講座」が始まりました。

2015年に企画されたこの講座は今年で4年目を迎えます。そこでさらにパワーアップした内容で4回に分けて開催することにしました。その第1回「画像処理概論」が9月29日(土)に東京・池袋の池袋コミュニティ・カレッジで行われました。

「なぜこの処理を行うのか?」「どういうときにこの機能を使ったらいいのか?」というように、今ひとつわからないまま撮影画像を処理している方も多いと思います。参考になるような画像処理の解説書があれば求めたいところですが、残念ながら現状では役立つものはないようです。

本講座は“感覚だけに頼った画像処理では美しい天体写真は得られない”という、講師の古庄さんのポリシーのもとで開催しています。

第1回は画像処理概論という“理屈”を学ぶ、お勉強の内容でした。デジタルカメラのRAW画像の特徴、ビット深度と階調、階調とヒストグラム、ホットピクセルとダーク減算、ランダムノイズとコンポジット、フラット補正、フラットデータの作り方について、一つずつわかりやすく解説していきました。

受講者のアンケートをみると、受講者の8割は天体撮影歴が5年未満の方で、

  • 「ヒストグラムの読み方、重要性が理解できた」
  • 「デジタルカメラのRAWデータの基本がよくわかった」
  • 「初心者でもわかりやすい説明でよかった」
  • 「知っておくべき基本が学べてよかった」
  • 「体系的に説明してくれたので理解できた」

という感想をいただきました。とくにヒストグラムに関する説明は大好評で、こうした画像処理の基礎理論の話を聞く機会はほとんどないこともあり、読み方、意味を理解できたという声が多数寄せられました。

第1回の講座は画像処理の“理屈”の解説でしたが、次回の講座からは「ステライメージ8」を使った基本的な処理について解説していきます。


第2回「ステライメージ8を使った基本処理」は、10月27日(土)10時30分から開催します。講座時間が他の回と違いますのでご注意ください。

※第1回の講座を受講されなかった方でも受講できます。

「天体写真画像処理講座2018(全4回)第2回 ステライメージ8を使った基本処理」

■ 日時:
  • 10月27日(土) 10時30分~12時30分
■ 場所:
■ 講師:
  • 古庄 歩(天文ライター、天体写真コンサルタント)
■ 講習内容:
  • 第1回で学んだ画像処理概論をもとに、ステライメージ8での画像処理の各ステップを学んでいきます。ヒストグラムやピクセル情報を駆使し、見た目だけに頼らない論理的な設定値の追い込み方を解説していきます。

現在、申し込みを受け付け中です。また、第3回、第4回の講座の受講申し込みも受け付け中です。詳しくは「アストロアーツ 天文講習会」のページをご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

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