Part-8 暫定版 今年のしし群の日の天気はこうだった!


 それでは、たいへん難しかった、今年1999年のしし群の日の天気について、時間を負って振り返ってみましょう。(11月18日現在暫定版) 今回は、一部に極局軌道衛星NOAAによる雲画像を加えました。

 

● 1999年のしし群の日の気象衛星ひまわり5号・NOAA12号の雲画像と天気図

  ひまわり雲画像 天気図/NOAA雲画像 解説
11月
17日
9時
11月17日9時雲画像 1999年11月17日09時天気図 朝9時の雲画像。全国的に冬型。
11月
17日
12時
11月17日12時雲画像 1999年11月17日12時天気図 13時に東京を出発。富士山に向かう。この後曇るとはとても思えないような、雲ひとつない晴天が続く。が、東名高速を西に進むと、だんだん薄曇に覆われてくる。
11月
17日
18時
11月17日18時雲画像 1999年11月17日18時天気図 冬型は完全に緩み、移動性高気圧に本格的に覆われる。19時前の天気予報では、夜半前までは雲間に流星が見えるが、それ以降は雲に覆われてしまうでしょう、との予報だった。
11月
18日
0時
11月18日0時雲画像   3時間ごとの卓越天気予報では、明け方まで晴れ間が残ると予報されていた茨城県・三陸沿岸の晴れ間は、この時間にすでに海上へ去っていたことがわかる。北海道の道東太平洋岸は、この時間までは持ちこたえていたが、このあとは雲の中へ入ってしまった。
11月
18日
3時
11月18日3時雲画像 1999年11月18日03時天気図 富士山では、夜半前まではわずかの雲間に、たまに星が見られる程度で、しし群は見られず。1時30分ごろ晴れ間が広がったが、その後本格的に悪天となり、2時台にはみぞれ交じりの雪が降る時間も
11月
18日
4時
11月18日4時雲画像

11月18日4時NOAA雲画像

昨年大火球の流れた4時ごろの雲の分布のようす。NOAAの画像では、静岡県・山梨県・神奈川県と和歌山県、それに若狭湾沿岸と能登半島方面に雲間があることがわかる。富士山でもこの時間以降急速に晴れてくる。
11月
18日
9時
11月18日9時雲画像 1999年11月18日09時天気図 筆者が出かけた富士山では、4時以降晴天になり、1時間あたり15個程度のしし群の出現がみられた。編集部に帰還後、ヨーロッパ上空にてしし座流星群大出現の報をきいて愕然とする。
       
11月
19日
9時
1999年11月19日9時雲画像 1999年11月19日09時天気図 ネバダからのしし群ライブ中継で明るい流星が結構飛んでいるのを見て、急遽翌日も出かけることに。翌18〜19日の夜は移動性高気圧の西側に入り、よく晴れたところが多かったようだ。おかけで、1時間あたりゆうに100個を越える出現をとらえることができ満足。

雲画像はすべて、東京大学生産技術研究所高木研究室の Satellite Image Archive for Network より。

 

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