ステラナビゲータVer.5 FAQ

望遠鏡の接続、制御がうまくできません

パソコン対応望遠鏡をステラナビゲータVer.5でコントロールする際に問題が生じた場合、次のチェックポイントが重要になります。

以下に、各チェックの方法と対処方法をご説明します。

まず、エラーの種類を確認します。

この場合には「通信(COM)ポートの設定の確認」をご覧ください

これらの場合は、「設定の確認と変更」へ進み、各種設定の確認と変更をおこなってください。

また、「USB-シリアル」変換アダプタをお使いの場合、「「USB-シリアル」変換アダプタをご使用いただく場合の注意」の項もご覧ください。

なお、問題が発生する原因については以下のようなものが考えられます。

設定の確認と変更

以下の手順で設定を確認・変更することで問題が解決することがあります。

  1. 「現在位置表示」をオフにしてみる

    マウスは動くが、どこをクリックしてもソフトが反応しないようになることがあります。実際には、クリックしてから数分後に反応します。

    これはなんらかの原因で、望遠鏡とパソコンの通信ができていない場合や、COMポートの番号が異なっているとき、望遠鏡からの信号(現在位置)を受け取れないため、一定時間待ち状態になっているためです。

    「望遠鏡の設定」ダイアログ(ツールメニューの「望遠鏡コントロール」)で、『現在位置表示』をオフにしてから、接続をお試しください。

    これは原因の解決ではありませんが、この方法で、望遠鏡のコントロールができるようになった例があります。

  2. ステラナビゲータVer.5のCOMポートの選択を確認する

    実際に望遠鏡が接続されているCOMポートとステラナビゲータの「望遠鏡の設定」ダイアログで選択しているCOMポートの番号が異なっていると、通信できません。

    ポートを確認し、正しいポートを選択してください。たとえば、「COM1」で問題が起きたときは、「COM2」などに切り替えてみます。それでも接続できない場合は、ほかの原因なので、元の番号に戻します。

    なお、上記「ステラナビゲータの「望遠鏡の設定」ダイアログ」で、COMポートが表示されない場合があります。これは、パソコン本体の設定で、COMポートが設定されていないためです。「通信(COM)ポートの設定の確認」をご覧ください。

  3. 一部のパソコン機種で通信のタイミングがあわず、「タイムアウト」が発生してステラナビゲータからうまく通信できない場合があります。

    この場合、「レジストリ」の変更を手動でおこない、設定を変更する必要があります。「タイムアウトの確認と設定変更」をご覧ください。

  4. 赤外線モードを使用していると接続や操作ができなくなるという報告をいただきました。赤外線モードの使用がオンになっている場合は、オフにしてみてください。(パソコンの「スタートメニュー」→「コントロールパネル」から設定を変更することができます。)

通信テスト(ミードLX互換機/スカイセンサー2000PCの場合の例)

望遠鏡やステラナビゲータの設定を確認、変更しても、問題が解決しない場合は、望遠鏡とパソコンの間で通信が確立できていない可能性があります。まず、以下の手順で通信テストをおこなっていただいて、通信が確立されているかどうか確認してください。(この通信テストではステラナビゲータは使用しません。)

  1. 望遠鏡とパソコンを接続します。

  2. 「スタート」メニューから「プログラム」「アクセサリ」「ハイパーターミナル」 を開き、Hypertrm(または Hypertrm.exe)を選択します。通信ソフトの「ハイパーターミナル」が起動します。

    • 所在地情報ダイアログが表示された場合には、「市外局番」に03などの市外局番を入力して、OKボタンをクリックしてください(実際に電話をかけるわけではありませんので、市外局番には適当な数字を入力してください)。

    • 「モデムをインストールしますか?」と表示されたら、「いいえ」を選択してください。

  3. 接続の設定ダイアログが表示されますので、名前欄に0123と入力して、OKをクリックします(名前欄は、接続したウィンドウを識別する単なる文字ですので、任意の文字でかまいません)。

  4. 電話番号ダイアログが表示されますので、「接続方法」をお使いのポートに合わせて「Com1へダイレクト」、または「Com2へダイレクト」を選択後、OKをクリックします。

  5. COMxのプロパティが表示されますので、以下の設定をおこない、OKをクリックすると、ハイパーターミナルのウィンドウが表示されます。

    「ビット/秒」9600
    「データビット」8
    「パリティ」なし
    「ストップビット」1
    「フロー制御」なし
  6. ハイパーターミナルのウィンドウに、半角大文字で
    :GC#
    と入力してください。(入力した文字はウィンドウには表示されません。また、先頭の「:」をお忘れなく。)07/15/01#のように、望遠鏡から日付が戻ってくれば、パソコンと望遠鏡 の通信は正常です。

    もし、日付が戻ってこない場合は、パソコンのシリアルポートや接続ケーブル、あるいはデバイスドライバの問題ですので、それぞれマニュアルなどをご覧の上、見直してください。シリアルポートの設定については「通信(COM)ポートの設定の確認」をご覧ください。

以上で通信テストは終わりです。テストの結果、通信が確立していない場合には、以下をお読みいただき、パソコンの設定(デバイスドライバ)や、接続ケーブル・電源のテストをおこなってみてください。

通信(COM)ポートの設定の確認

パソコン本体の初期設定によって、COM(シリアル)ポートが設定されていない場合があります。その場合、次の手順で確認してください。

  1. 「コントロールパネル」→「システム」→「ハードウェア」→「デバイスマネージャ」→「ポート(COM/LPT)」を開いて、通信ポートが設定されているか確認します。「ポート」の設定を開いて、「通信ポート(COM1)」あるいは「通信ポート(COM2)」が設定されていれば正常です。

    通信ポートがない場合は、「コントロールパネル」の「ハードウェア」から追加してください。

  2. 次に、望遠鏡を接続する通信ポートをダブルクリックして、プロパティを表示させます。「ドライバ」をクリックして、「serialui.DLL」などのデバイスドライバが設定されていることを確認します。さらに、「ポートの設定」をクリックして、次の設定になっているか確認します。

    「ビット/秒」9600
    「データビット」8
    「パリティ」なし
    「ストップビット」1
    「フロー制御」なし

通信ポートのマークにX印や!印が付いている場合は、正しく動作していない可能性がありますので、該当の通信ポートのプロパティを表示して、問題に対処(ドライバの更新など)してください。

タイムアウトの確認と設定変更

通信テストで問題がないにも関わらず、ステラナビゲータで「望遠鏡との接続に問題があります。」とエラーが表示される場合は、「タイムアウト」が発生している可能性があります。パソコンと望遠鏡間の通信時に、ほんのちょっとしたタイミングの違いで、望遠鏡からの返信を受け取れないことがあります。

これを解決するためには、Windowsの「レジストリ」の変更が必要となります。レジストリファイルを直接修正しますので、該当箇所以外を書き換えないようにご注意ください。また、修正前に値をメモしておくなどして、現在の設定値に戻すことができるようにしてください。なお、レジストリの変更は、ステラナビゲータを終了した状態でおこなってください。

  1. 「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示させます。このダイアログの「名前」の欄に次のように入力し、OKボタンを押します。
    REGEDIT
    これで、「レジストリエディタ」が起動します。

  2. レジストリエディタの左側のウィンドウの「HKEY_CURRENT_USER」の左にある「+」マークをクリックして開きます。HKEY_CURRENT_USERの中にある「Software」を同様にして開き、さらにその中の「AstroArts」を開きます。これによって、『CorStella』というフォルダが表示されます。

  3. さらに『CorStella』「1.0」「Telescope」と開くと、左側のウィンドウにコントローラ名のフォルダが表示されますのでお使いのコントローラ名(『atstr』や『ss2000』など)をクリックしてください。

  4. コントローラ名のフォルダを開くと、右側にキーが表示されます。変更するキー名を右クリックして「変更」を選択後、「文字列の変更」ダイアログの「値のデータ」エリアに変更する値を入力して、「OK」ボタンをクリックしてください(「OK」ボタンをクリックした時点で、修正内容は反映されます)。

    なお、変更が必要なキーのサンプルは下記のとおりです。以下のキーの数値を、たとえばデフォルト値の1.5倍程度に変更してみてください。(望遠鏡の種類により、デフォルトの値が異なります。)ただし、あまり大きな値に変更すると、レスポンスが遅くなり、望遠鏡接続を試した際にかなり長い時間がかかることがあります。

    ●コントローラ機種と、レジストリ上のコントローラ名

    • 『(パルステック)アストロスケール』→「ascale」
    • 『ミードAutostar』→「atstar」
    • 『ミードCDS(LX200)』→「mdecds」
    • 『セレストロン NexStar』→「NexStar」
    • 『ペンタックス(IC 55i)』→「pentax」
    • 『ノブオ電子 Pyxis』→「Pyxis」
    • 『SHOWA(ATLAS Warp)』→「showa」
    • 『スカイセンサー(3D)』→「skysns」
    • 『スカイセンサー2000PC』→「ss2000」
    • 『タカハシTEMMA』→「temma」
    • 『タカハシTemmaPC』→「TemmaPC」

    ●変更が必要なレジストリのキー

    • "ReadIntervalTimeout"
    • "ReadTotalTimeoutMultiplier"
    • "ReadTotalTimeoutConstant"
    • "WriteTotalTimeoutMultiplier"
    • "WriteTotalTimeoutConstant"
    • "ReadRetry"
  5. 修正が完了したら、「レジストリエディタ」を終了してください。ウィンドウを閉じれば、終了です。システムの再起動は必要ありません。

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