編集後記


本誌各号の編集後記を掲載。

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■2005年4月

 いやあ、みえこどもの城のプラコン(本誌15ページ)はとても面白かった。持ち時間ひとり約10分で出場者10組だから2時間弱、プラネタリウムの動かない星空で素人の生解説を聞き続けるんじゃ、眠くなるに違いない、最近睡眠不足だし……と思いきや、とんでもない、皆さんほんと、プロじゃないの?と思えるほどの、予想以上のハイレベル。星空はずっと当日20時の空に固定されたままだけど、解説は内容も展開も個性いろいろ。解説の一生懸命さにも心打たれてしまいました。オリオン座と冬の星座についてこれほどいろんな切り口の話をいっぺんに聞いたのも初めてで、「へえ、なるほど」「ほう、そうきたか!」と思っているうちに、あっという間にコンクールは終わりました。長年この企画を温めて実現させた河原館長、みえこどもの城のスタッフの皆さん、全国初のプラコン開催、本当にお疲れさまでした。

 本誌82ページで天プラの高梨くんも書いているけど、隠れた才能を発掘すべく、いろんなルールで各地で予選をやりましょう。「詩のボクシング」のプラネタリウム解説版、座席に投票ボタンのついた館を会場に、審査員は子どもからお年寄りまで、テーマ部門・自由部門・即興部門、それからそれから……な〜んてことを、去年の夏ごろ、高梨&平松くんと飲み会の席で熱く、かつ無責任に語り合ったことをふと思い出しました。

 全国各地津々浦々に、型にはまらない感性の持ち主や、心に響く宇宙の話をできる人、これまで誰も聞いたことがないすごい解説者がまだまだたくさんいるに違いない、三重からの帰り道、そう確信したプラコンでした。我こそは、と思う方、今から自分の解説シナリオを練りましょう。各館ご担当の皆々様、地方予選の会場館となって全国的に盛り上げてみませんか?

(編集長・大川)

 



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