12/22 こぐま座β流星群が極大.

 1年の締めくくりの流星群は「こぐま座β流星群」です。最近は出現数が少なく忘れられがちですが、1980年12月22日には母彗星のタットル彗星(周期13.2年)が遠日点付近にあったにもかかわらず、欧州で1時間あたり50個以上の出現が観測されています。こうした突発的な出現は、1945年、1957年、1970年にも記録されています。出現期間は12月17日から24日までと比較的短期間に集中しています。この群は、速度が速く、平均光度2等級前後で時に明るい火球クラスの流星が観測されています。
 今年は明け方に細い月が昇ってきますが、観測にはまったく支障ありません。突発的な出現がないとはいえないので、多少の無理はしても見ておきたいところです。輻射点はこぐま座のβ星のあたりですから、写真なら北極星を視野に入れて固定撮影をしてみましょう。
 寒い時期ですから、防寒対策は十分にしましょう。.


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