11月18日 しし座流星群が極大


 しし座γ星付近に放射点を持つ「しし座γ流星群」が極大をむかえます。この群の母彗星は33年の周期を持つ55/Pテンペル・タットル彗星で、かつて、1966年にアメリカで1時間あたり数千個という大流星雨を降らせたほか、1964年と1965年には、日本で1時間あたり200個もの出現が観測されたという、華々しい過去をもつ流星群です。昨年と、今年はその大出現の可能性のある年として注目されています。

 昨年は、極大が日本で観測できる時間帯と予想され、社会的に大フィーバーとなりました。しかし、実際の極大は予報よりも半日も早くなり、ヨーロッパから中東のあたりで活発な活動が見られました。

 今年のピークは、予想では11月18日午前中とみられ、ヨーロッパ方面が条件がよいとされています。しかし、昨年のように、予想が外れる可能性もありますから、今年も要注目です。いつ、突発的な出現があるか分かりませんので、注意しながら観測したいものです。

 この群の流星は、平均光度1.5等前後と明るく、痕をのこすものが多いのが特徴です。今年は上弦すぎの月がありますが、明け方には好条件で観測できます。

 


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