10月22日 オリオン座流星群が極大


 毎年10月22日〜23日ごろをピークに出現するオリオン座流星群は、夜半すぎには放射点も高くなり観測しやすくなります。ただし、この秋は3時ごろまで大きな月明りがあるので、好条件で観測できるのはそれ以後のことになります。

 この群の母彗星は5月の「みずがめ座η流星群」と同じハレー彗星といわれています。「みずがめ座η流星群」はハレー彗星の昇交点付近、この群は降交点付近にまき散らされた流星体によるものと考えられています。

 活動の始まりは10月10日ころからですが、17日ころから目立つようになり、21日にもっとも活発に活動することになります。そのころでも1時間当り10個程度の出現しかないさびしい流星群ですが、平均光度が2等級と明るく、しかも痕を残すものが多いのが特徴で、流星痕の撮影にはもってこいの流星群といえるでしょう。秋空に舞うハレー彗星のかけらに思いをはせてみるのも一興でしょう。


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