ヘール・ボップ彗星を見るためには、双眼鏡があると便利です。
双眼鏡を使うと天体を大きくできるだけでなく、
より暗い天体を見ることができるようになります。
たとえば肉眼ではぼんやりとしか見えない星雲・星団でも、
双眼鏡を使うと細かい部分まで見えてきます。
双眼鏡を使うとスターウォッチングの楽しみが増えるので、
これから天体観察を始めたいと思っているなら買っておいて損はありません。
双眼鏡で天体を見るときにはいくつかコツがあります。
(1)双眼鏡で明るい星を見る。
(2)折り曲げ部にあるピント調整リングを回し、視度調整リングの無い側でピントを合わせる。この時視度調整リングの側の目は閉じておく。

(3)視度調整リングでピントを合わせる。この時、視度調整リングと反対側の目は閉じておく。
一度ピントを合わせれば、天体を見ている限りピントを合わせ直す必要はありません。ただし大勢で双眼鏡を使う場合は、人が変わるたびにピントを合わせ直さなくてはいけません。
双眼鏡の楽しいところは、自由に好きなところを見ることができることです。ただし、手持ちでは視野が揺れて、天体の細かいところまで見る事はできません。彗星の様な淡い天体を見るときには、この手ぶれを少なくする工夫が必要です。特別な器材が無くても、手すりなどに寄りかかるだけでも効果があります。
満天の星空で双眼鏡を空に向けると、これでもかと言った程に星が見えてきます。それだけに目的の天体を探すのにも多少のコツが必要です。まず、双眼鏡で見える範囲を把握しておきます。例えば月を見ても意外に大きく見えます。双眼鏡で見ることのできる範囲は意外と狭いものです。