しし座流星群特集

■チョットより道(11月17日の星空の楽しみ方)

 しし座流星群の見られる11月17日夜から18日未明にかけて、流星観測のほかにちょっとより道をしてみよう。
 また、しし座流星群を見ていて、ちょうど反対の方向から流れる流星があれば、それは毎年10月の末から11月いっぱいに活発な活動をしているおうし座流星群(南群と北群)かもしれない。おうし座流星群は、長い軌跡を描く流星が多いので、しし座流星群と見比べてみよう。

○11月17日午後9時ころ

17日午後9時 17日午後9時頃には、西の空に月齢9の月があるため、やや空が明るいが、南の空高くに木星、その左に土星が輝いている。東の空には、オリオン座とおうし座が見えているはずだ。天頂にはアンドロメダ座があり、月が明るいが、双眼鏡があればアンドロメダ大星雲が見つかるだろう。

(これらの図は、東を下にしてあります)

○11月18日午前0時ころ

18日午前0時 月が沈んだ18日午前0時ころ、東の空にしし座が上半身を現している。
 西の空高くに、木星と土星が輝いている。東南の空には、オリオン座が見え、その下にはおおいぬ座のシリウスが輝いている。月が沈むと、空が暗くなり、たくさんの星が見え始める。天頂付近には、おうし座のすばるも見えるだろう。

○11月18日午前3時ころ

18日午前3時 18日午前3時頃になると、この木星と土星、シリウスに、東から昇ってきた金星が加わって、それぞれ西、南、東の目印になる。
 ちなみに、「おうし座流星群」の放射点は、木星土星の上(天頂方向)に位置している。天頂をはさんで、東からは金星をバックにしし座流星群、西には木星と土星をバックにおうし座流星群、そしてその間の南の空にシリウスが輝くという見事な構図が出来上がる。

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