
画像は試作機。ケーブルやコネクタの形状、色は変更されることがあります。
GPS1811・GPS受信機 + ケーブル 取扱説明書
最新更新日:2006年4月18日
1. 「GPS1811・GPS受信機 + ケーブル」セット内容
| GPS1801(GPS受信機) | 1 |
| PC接続ケーブル | 1 |
※ GPS1801は、同梱のPC接続ケーブルと合わせて、出荷前に全品の動作チェックとSatkでの運用のための初期設定を行なっております。
※ 製品保証期間は、納入時から1年間です。
2. 動作条件
Satk が動作するWindowsパソコンで、本体にシリアルポート(COMポート)とUSBポートを有するもの。
※ USB-シリアル変換アダプターでの使用は、通信時の時間遅延のため、時刻同期用としては適しません。
※ USBポートは、電源供給のために使用しています。
3. PCとの接続
GPS1801をパソコンと接続するには、同梱のPC接続ケーブルを使用します。
GPS1801とPC接続ケーブルのミニDIN6ピンコネクタを接続します。
次に、PCのシリアルポート(COMポート)にPC接続ケーブルのD-sub9ピンコネクタ、さらに、電源供給のためのUSBポートにPC接続ケーブルのUSBコネクタを接続します。
※ GPS1801は、RS-232C周辺機器の扱いになります。したがって、パソコンへの着脱時には、パソコンの電源を切ってください。
※ GPS1801は、空の開けた場所でGARMINのロゴマークのある面を真上に向けて設置してください。
4. PCの設定
GPS1801を利用するには、以下の設定を行なってください。
Windowsのバージョンにかかわらず、手順はほぼ同じです。
GPS1801を接続していない時でも設定は可能です。
[スタート]→[設定]→[コントロール パネル]→[システム]とクリックして、「システムのプロパティ」を開きます。
※ WindowsXPでは、[スタート]→[コントロール パネル]→[システム]とクリックして、「システムのプロパティ」を開きます。
「システムのプロパティ」のメニューから[デバイスマネージャ]を開きます。種類別に表示のラジオボタンにチェックを入れます。
※ Windows2000/XPは、[デバイスマネージャ]が別ウィンドウで開きます。
[ポート(COM/LPT)]をダブルクリックしてさらに[通信ポート(COM1)]をダブルクリックして「通信ポート(COM1)のプロパティ」を開きます(通信ポートにCOM1を使用する場合)。
※ Satkには、COM4までの割り当てがあります。
「通信ポート(COM1)のプロパティ」のメニューから[ポートの設定]を開きます。
ここで、各項目を以下のように設定します。
ビット/秒 4800 データビット 8 パリティ なし ストップビット 1 フロー制御 なし 
設定が終了したら、[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じます。
「システムのプロパティ」の[OK]ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じます。
※ Satkでの運用では、Satk側で通信ポートの設定を行なっているようですが、念のため、設定してください。また、ターミナルソフトなどでの動作チェックには、上記の設定が必須です。
5. Satkの設定
Satkは、瀬戸口貴司氏が開発したフリーウェアです。利用の際には、瀬戸口貴司氏のホームページ「自作ソフトで楽しむ天体観測」よりダウンロードします。
ダウンロードしたSatk.lzhを解凍すると、Satkフォルダが生成されます。
※ .lzhに対応した解凍ソフトを別途ご用意ください。

Satk.exeをダブルクリックして、Satkを起動します。

[設定]ボタンをクリックして、[Satk-設定条件]ダイアログを開き、以下のように設定します。
[接続先]には、[ポート1](使用するCOMポートがCOM1の場合)を選択します。
[受信機]には、[Garmin std]を選択します。
[基準センテンス]には、[GGA]、[RMC]のいずれかにチェックを入れます。
[自動校正]には、[する]にチェックを入れます。
[Beep音条件]には、[毎秒]にチェックを入れます。
最後に[システムに保存]にチェックを入れて、[設定]ボタンをクリックします。

[接続]ボタンをクリックします。
GPS衛星からの電波を正しく受信していると、時刻情報と位置情報の欄にそれぞれ数値が表示され、1秒ごとにBeep音が出力されます。

ステータスバーに「受信できません!!」と表示された場合、[操作パネル]の[テスト]ボタンをクリックして[Satk-テストダイアログ]を開きます。
ここで、表示情報欄のセンテンスにチェックを入れ、[表示開始]ボタンをクリックします。GPS受信機との通信ができていれば、センテンスが表示されます。空の開けた場所で、数分間放置すれば、GPS衛星からの電波を受信できるはずです。
何も表示されない場合は、GPS1801との通信が行なわれていません。GPS1801と接続ケーブル、さらにPCとの接続をもう一度チェックしてください。

6. GPS1801 FAQ&技術情報
Q : 通信できない?
GPS1801は、内部でデータのバックアップ用に充電式の電源を持っています。この電源の容量がなくなると、起動までに時間がかかることがあるようです。SatkやPCの通信レートの設定などに間違いがない場合でもうまく通信できない時は、10〜20分程度、電源を入れたままにした後、一度パソコンの電源を落とし、再度起動してみてください。
初めて起動する時やしばらく起動していなかった時など、この現象が見られることがあるようです。(2004.9.9)
Q : 測地系が表示されない?
GPS1801は出荷段階で、GPRMC、GPGGA、PGRMMの3つのセンテンスと、20ms幅の1PPS信号を出力するようになっています。ところが、Stakでの運用で、測地系情報を持つPGRMMセンテンスを受信しているにもかかわらず、測地系情報が表示されなかったり、テストダイアログで3センテンスの受信があるにもかかわらず、[位置情報]欄は2センテンスと表示されたりする現象が報告されています。Satk側でタイミングがうまくとれない場合に起きるようですが、1PPSの出力には、影響ありません。(2004.9.10)
Q : 通信条件の設定が変更できる?
Satkの[設定条件]で、[Garmin std]を選択しているにも関わらず、一度ウィンドウを閉じてまた開くと、[通信条件の設定]ダイアログが開けてしまいます。Satk(ver3.53)の仕様で、[Garmin std]が選択されていれば、運用に問題ありません。(2004.9.10)
Q : USBの電源電圧5V(ボルト)で動く?
GPS1801のベースとなっているGARMIN社のGPS18LVCは、電源電圧5Vで、RS-232Cの信号レベルも、0Vから電源電圧(すなわち5V)までとなっています。通常のRS-232Cでは、信号レベルが0Vを挟んで、プラスとマイナスの両側に振れますが、GARIMN社のテクニカルデータシートでは、パソコンに直結して動作可能とされています。現実に、複数のパソコンで検証しましたが、特に不具合なく動作していることを確認しています。(2004.9.9)
Q : USB-シリアル変換アダプターでの使用は可能ですか?
変換のための時間遅延が起こる可能性があるため、おすすめできません。
時間遅延がどの程度かは、機種によると思われますが、「リブレットFF」というミニノートPCにエレコム社の「UG-SGT」というUSB-シリアル変換アダプターを使った場合、およそ50ms程度の時間遅延が確認されました。
他の機種ではわかりませんが、基本的には標準でシリアルポートを持つ機種でご利用いただくことをおすすめいたします。(2004.10.6)
Q : 市販の地図ソフトと組み合わせて、カーナビ的な使い方ができますか?
通信プロトコルにNMEA0183センテンスを利用する地図ソフトで、シリアルポートの通信レートを4800bpsbに設定できれば、そのまま利用可能と思われます。
実際にアルプス社の「プロアトラスW2/W3」で、カーナビ的な動作を確認をしています。地図ソフトの測地系はWGS84に設定します。
GPS1811は、NMEA0183センテンスのうち、位置情報と時刻情報を持つGPRMCとGPGGAのふたつと、測地系情報を持つPGRMMを出力するように設定して出荷されています。そのため、GPS衛星の天球上での位置を知る場合など、他のセンテンスを出力するには、ご自身でGPSの設定を行なう必要があります。詳しくはお問い合わせください。(2004.10.6)
Q : ネットワークのタイムサーバー用途に使用できますか?
GPS1801をアンテナ底部のマグネットを利用して、トタン屋根のような所に設置すると、夏の日中の炎天下では動作保証温度を超える可能性も考えられます。また、GPS1801は、アンテナ一体型のGPS受信機で、屋外に設置するアンテナ内部にすべての回路が内蔵されています。長時間にわたって高温にさらされると、内部の電子部品の寿命が短くなることもあります。したがいまして、屋外放置での連続運用は基本的におすすめできません。夜間の掩蔽観測支援用とお考えください。(2005.7.5)
Q : GPS1811をパソコンにつなげて起動すると、マウスカーソルがランダムに動き、 処理速度も異様に遅くなってしまいます。
無線LANを使用しているパソコンなどで、こうした現象が報告されています。当初、ノイズの影響などが考えられましたが、パソコンに内蔵、もしくは接続された機器のデバイスドライバの組み込みに時間がかかる場合、この現象が発生することがわかりました。パソコンがGPS1811からのデータを正しく受け取る準備ができる前に、GPS1811からシリアルポートへ測位データが送られてしまうために、シリアル接続のマウスと誤認識されるためです。
このような現象が発生する場合には、本来のシリアルポート接続の機器を起動する作法とは異なりますが、パソコンを起動してからGPS1811をシリアルポートに接続してください。こうした起動方法でも、機器を傷める心配はまずありません。(2006.4.19・2008.4.17 改訂)