報道関係各位
2003年4月5日
株式会社アストロアーツ
天体画像をデジタル処理するための画像処理ソフトウェア
『ステライメージ Ver.4』
発売のお知らせ
株式会社アストロアーツ(東京都渋谷区、代表取締役社長:大熊正美)は、天体画像処理ソフトウェア『ステライメージ Ver.4』(価格25,000円)を2003年4月7日より全国望遠鏡専門店ならびにアストロアーツオンラインショップを通じて販売いたします。本製品は、日本語版Windows 98/98SE/Me/XP(Home、Professional)/2000/NT4.0上で動作します。
本製品は、天文研究者から天文ファンまで幅広いユーザーを持つ天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ」シリーズの最新版です。
「ステライメージ」シリーズは、1997年より発売を開始し、以降機能の拡張を重ねてきました。とくにデジタル画像処理が必須な冷却CCDカメラ(注1)の画像処理ソフトとして、ほぼ100%に近いシェアを獲得してきました。これまでの総出荷数は2万本以上となっており、本製品の初年度目標出荷数は3千本を見込んでおります。
●本シリーズの特徴 ―96ビットカラー処理エンジン―
一般の画像処理ソフトが24ビットカラー(モノクロの場合8ビットグレースケール)で処理を行なうのに対して(一部高級ソフトでは、16ビットモードで48ビットカラーを扱えるものがある)、「ステライメージ」では、その4倍の96ビットカラー処理を行なっている点が、最大の特徴です。通常、コンピュータで扱う画像は24ビットカラーですが、冷却CCDカメラなどで撮影した画像は、それ以上の階調を持つ48ビットカラーで出力されます。「ステライメージ」では、こうした画像に含まれる膨大なデータを切り捨てることなく天体の微細な光を確実に画像処理するために、アストロアーツ独自開発の96ビットカラー処理エンジンを搭載しています。そのため、天文ファンが長時間かけて撮影した大事な画像の情報を最大限に表現できるソフトウェアとして圧倒的な支持を受けています。
●バージョンアップのポイント ―一眼デジタルカメラのRAWファイルに対応―
・ 冷却CCDのみならず、一眼レフデジタルカメラ、銀塩写真の高解像度スキャンファイルに対応するため、96ビットカラー画像処理エンジンを大幅に高速化。
・ ニコン、キヤノンの一眼レフデジタルカメラのRAWファイルを直接読込可能。
・ 恒星像をハイコントラストにする「スターエンハンスフィルター」、星雲のみを滑らかにする「ネビュラスムースフィルター」を新搭載。
・ 皆既日食のコロナの微細なディテールを明瞭にする「ローテーショナル・グラデーション」を新搭載。
・ 画像中の恒星や彗星などの明るさを測る計測機能を搭載。
本製品は、天文画像に興味を持つあらゆるユーザーの方々のみならず、高精度な画像処理を必要とするユーザーの皆様にもお使いいただける画像処理ソフトウェアです。詳しくは、製品詳細ページ http://www.stellaimage.com/ をご参照ください。
※1 デジタルカメラにも使用されているCCDチップを冷却することにより、電子的なノイズを極力排除し天体の微細な光を捉えるために開発されたカメラ。その高性能のため、夜空が明るい都会でも天体を撮影することが可能となった。1990年代に実用化されアマチュア天文家の間でも普及し革命的な装置となった。
【報道関係のお問い合わせ先】 株式会社アストロアーツ 担当 上山 e-mail:haru-k@astroarts.co.jp TEL:03-0790-0871(代) 【画像のダウンロード先】 |
【お客様よりのお問い合わせ先】 株式会社アストロアーツ 担当 金木 e-mail:sales@astroarts.co.jp TEL:03-0790-0873 【製品に関する詳細情報】 |
製品概要
【発売日】 2003年4月7日
【製品名/標準価格(税別)】
・ステライメージ Ver.4 for Windows 25,000円
本製品の特長
◆96ビットカラー画像処理エンジン
通常の画像処理ソフトでは、24ビットカラー処理が標準ですが(一部高機能画像処理ソフトでは48ビットカラー処理)、ステライメージでは、アストロアーツ独自開発の96ビットカラー画像処理エンジンにより、天体画像に含まれる膨大な情報を損なうことなく、高品質の画像処理が行なえます。天体画像には明暗差が少ない微妙なディテールが多く、これらを損なうことなく画像処理できるのがこの96ビットカラー画像処理エンジンです。
◆何度でも繰り返すことができるレベル調整
他の画像処理ソフトでは、レベル調整を行なうたびに画像情報が失われていきます。天体画像には明るさのコントラストが非常に大きいものがあるので、頻繁にレベル調整を行なう必要があります。そこで、ステライメージでは、画像データに加えてレベル調整した表示用のバッファを設けて、レベル調整を何度繰り返しても画像情報が失われないようにしています。
◆冷却CCDカメラ、デジタルカメラの独自ファイル形式に対応
各冷却CCDカメラメーカーのオリジナル画像フォーマットや、ニコン、キヤノンの一眼レフタイプデジタルカメラのRAWファイルに対応し、オリジナルの撮像データをそのまま読み込めます。これらのデータは、24ビットカラー以上の情報を含んでいるので、ステライメージの画像処理エンジンで処理することにより、最適の結果が得られます。
◆画像復元処理機能
星が瞬くように、天体からの光は、地球の大気を通じて地上に届きます。このため天体の撮影を行なうと、この大気の揺らぎによって光が拡散し、ぼけてしまいます。これを数学的に復元するのが画像復元機能です。ステライメージでは、ウィナー法、最大エントロピー法、ルーシー&リチャードソン法の3種類の画像復元法をサポートし、天体の光の拡散具合を計測する機能を備えており、シャープな天体画像が得られます。
◆周辺減光や片カブリを補正
レンズによる周辺減光を簡単に補正できます。周辺減光の中心部と減光の具合を画面を見ながら設定するだけで、周辺減光の影響を除去できます。また、広角レンズなどで撮影したばあい、画像の一方向だけが明るく、または暗くなる片カブリも同様に補正できます。
◆天体の明るさを測る
画像中の明るさ分かっている恒星の明るさを指定することで、他の恒星や彗星などの明るさを自動計算できます。 これにより、新彗星や新星などの明るさを素早く測定できます。
動作環境
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対応OS |
Windows 98/98SE/Me/XP(Home、Professional)/2000/NT4.0
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CPU
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対応OSに適合したパソコン |
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搭載メモリ |
対応OSの推奨メモリ (64MB以上推奨)
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HDD空き容量 |
数10MB以上 ※ インストールには10MB必要ですが、大容量の画像を扱うためにはHDD上に仮想記憶を作成するので、画像サイズに応じて空き容量が必要になります。
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ディスプレイ |
800×600ドット以上(1,024×768ドット以上/65,536色以上推奨) ※ 256色モードでは動作しません |
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CD-ROMドライブ |
必要機能をハードディスクにインストールする際に必要
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株式会社アストロアーツについて
1991年6月に設立。天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」シリーズ、天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ」シリーズの開発、CD-ROM付き天文書籍等の制作、天文雑誌「月刊星ナビ」の発行などが主要業務。また、天文に関するさまざまな情報を提供するホームページは、月平均900万アクセスを記録する日本最大の天文情報サイトとなっている。
詳しくは、http://www.astroarts.co.jp/ をご参照ください。
社名、製品名はすべてアストロアーツの商標または登録商標です。
製品パッケージ、画面写真
http://www.stellaimage.com/press/files/ よりダウンロードできます
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