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最遠の小惑星1996TL66の発見


【1997年 1月30日 M.P.E.C. 1997-B18
ハワイ・マウナケアの C. Trujillo, D. Jewitt, J. Luu, J. Chen は、1996年10月 9日にハワイ大学の2.2m反射望遠鏡とCCDを使って、20.9等の新小惑星 1996TL66 を 発見した。

1月11日までの32個の観測から計算された軌道要素によると、この小惑星は現在 太陽から35AUと、冥王星よりも遠いところにいて、周期800年、軌道長半径85AU という巨大な楕円軌道を回っていることが分かった。 軌道要素はまだ不確実だが、これは現在見つかっている小惑星の中では、 準放物線軌道上を動く1996PWを除いて、最も大きな軌道を持つものとなる。 遠日点付近では、太陽からの距離は135AUにも達する。

この天体の近日点通過は2001年頃であり、これからしばらく同じような明るさ で観測されるだろう。


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