小松英一郎さん「2018年基礎物理ブレークスルー賞」受賞

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月刊「星ナビ」で「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」を連載中の天文学者・小松英一郎さんが、WMAP科学チームのメンバーとして基礎物理ブレークスルー賞を受賞しました。

【2017年12月14日 Kavli IPMU

米・ブレークスルー財団が展開している「基礎物理ブレークスルー賞」は、宇宙の謎の解明のため研究を行い人類の知の開拓に深く貢献したとされる者を対象とする賞で、過去にはノーベル物理学賞の梶田隆章さんや、重力波検出で知られるキップ・ソーンさんなどが受賞しています。

今回は、宇宙背景放射を観測・解析し宇宙の誕生や組成を研究しているWMAP(ダブリューマップ)科学チームから、主導的立場にある5名と、小松英一郎さんを含むチームメンバー22名の研究者が選ばれました。

小松さんは1974年兵庫県宝塚市生まれ。小学校5年生の時、図鑑でオリオン座大星雲の天体写真に魅せられ天文学者を志したという天文少年で、東北大学大学院理学研究科天文学専攻修了後、米・プリンストン大学でWMAPの研究チームに参加し、現在は独・マックス・プランク研究所所長を務めています。プラネタリウム番組「HORIZON-宇宙の果てにあるもの-」の監修・出演のほか、月刊「星ナビ」では、1月号からの連載「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」を執筆中です。

受賞について、小松さんは「直前まで知らされていなかったので、びっくりしました。励みになります」とコメントしています。

小松英一郎さんと上坂浩光さん
プラネタリウム番組「HORIZON-宇宙の果てにあるもの-」の撮影スタジオで、監督の上坂浩光さんと話す小松英一郎さん(左)

「星ナビ」1月号表紙
月刊「星ナビ」1月号から、小松さんによる連載「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」がスタートしています。表紙にもご本人が登場

「宇宙の地平線の向こうに ~HORIZONを越えて~」
連載Vol.1では、宇宙が火の玉だったころの「はじまりの光」が、今この瞬間にも絶え間なく私たちのもとに降り注いでいることを解説しています

〈参照〉

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