ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、最終設計審査に合格

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【2014年1月27日 NASA

ハッブル宇宙望遠鏡の後継機、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が最終設計審査をクリアした。宇宙最初の天体発見に向け、2018年の打ち上げを目指している。


ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

JWSTの機体。ひしもちのような5層のシールドで熱を遮断し、6.5mの主鏡で130億光年以上彼方から届く赤外線をとらえる。クリックで拡大(提供:Northrop Grumman)

計画中のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)について、電源部や通信部、指向制御システムを評価する最終設計審査が行われた。設計、組み立てと試験のプラン、運用手順などが1週間にわたって事細かにチェック・審議され、結果は無事合格。同機の設計段階はこれでほぼ完了ということになる。

JWSTは口径6.5mの赤外線望遠鏡()で、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として宇宙最遠の(つまり宇宙最初期の)銀河などを観測する。NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙機関が共同で計画を進めており、2018年に打ち上げ見込みとなっている。

注:「遠方宇宙の赤外線観測」 宇宙最初期の天体からの光は、赤方偏移によって波長が伸び、赤外線として地球に届く。