「ドラゴン」商業輸送1号機がISSに到着

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【2012年10月11日 JAXASpaceXEMI

アメリカの民間宇宙船「ドラゴン」が10日午後10時ごろ(日本時間)、国際宇宙ステーションとドッキングした。今年5月の試験飛行に続いて、今回が初の本番運用となる。


ISSに接近する「ドラゴン」補給船

ISSに接近する「ドラゴン」補給船。クリックで拡大(© SpaceX)

「ドラゴン」補給船運用1号機は、8日(日本時間。以下同)に米フロリダ州からファルコン9ロケットで打ち上げられた。

国際宇宙ステーション(ISS)に接近したドラゴンは、10日午後8時ごろ星出彰彦さんが操作するロボットアームでつかまれ、午後10時ごろにはサニータ・ウィリアムズさんの操作でISSとの結合を完了した。すでにハッチは開けられ、これからISSクルーによる荷物の運び出しが行われる。10月末ごろにISSを離れ、実験の採取サンプルなどを地上に持ち帰る予定だ。

米SpaceX社の開発・製造によるドラゴンは、今年5月の試験飛行で民間機として初めて宇宙ステーションとのドッキングに成功しており、今回が初の商業輸送フライトとなる。同社とNASAは、2010年から2015年までの間にISSへの無人補給フライトを12回以上実施することを16億ドル(約1200億円)で契約している。


英歌手サラ・ブライトマンさんも宇宙へ

イギリスの歌手サラ・ブライトマンさんが10日(現地時間)にモスクワで記者会見し、スペース・アドベンチャー社の協力により宇宙旅行を計画していることを明らかにした。2015年にソユーズでISSに向かい、10日間の滞在の間に歌も披露する予定とのことだ。

すでにメディカル検査などをパスしており、今後は音楽活動と両立しながら打ち上げに向けて訓練を続ける。

今年52歳となるブライトマンさんは、1986年にミュージカル「オペラ座の怪人」初演のヒロインとして注目され、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「クエスチョン・オブ・オナー」などのヒットで世界的に知られる。