火星探査車が試運転 着陸地点は「ブラッドベリ」と命名

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【2012年8月24日 NASA

NASAの探査車「キュリオシティ」が22日、火星着陸後初めての試運転を行った。また、その着陸地点が米作家レイ・ブラッドベリ氏にちなんで名付けられたことも発表された。


「キュリオシティ」がとらえた周辺のパノラマ図

「キュリオシティ」がとらえた周辺のパノラマ図。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech)

6日に火星着陸を果たした探査車「キュリオシティ」がいよいよ動き出した。22日、稼働システムのチェックとして前進、バック、ターンの動きを行い、最初にいた場所から6mほど移動した。画像はその後に撮影されたものだ。

また、キュリオシティの着陸地点を今年6月に亡くなったアメリカの作家レイ・ブラッドベリ氏にちなんで「ブラッドベリ・ランディング(Bradbury Landing)」と名付ける案がチームから出されており、NASAもこれを承諾した。22日に誕生から92年を迎えたブラッドベリ氏は「華氏451度」「火星年代記」などで知られ、TVや映画の脚本家としても活躍した。

「この案はすんなり決まりました。私たちや多くのファンが、ブラッドベリ作品を読んで『火星に生命はいるのだろうか?』とわくわくしたものです」(「キュリオシティ」チームのMichael Meyerさん)。

キュリオシティはあと数日間観測機器のチェックや周辺の調査を行った後、400m離れた最初の目的地に向かう。

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