黒いベルベットに撒かれた碧い星くず おおぐま座の矮小銀河

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【2012年6月22日 NASA

おおぐま座の有名な渦巻銀河M81のそばにある矮小銀河UGC 5497。若い星の青い輝きに彩られた美しい姿を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。


矮小銀河UGC 5497

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた矮小銀河UGC 5497。クリックで拡大(提供:ESA/NASA)

矮小銀河「UGC 5497」は、おおぐま座の方向約1200万光年先にある。全体が青みがかっているのは、銀河内に散在する青い星の集団によるものだ。青色は若い大質量星の特徴でもあり、このような星は内部の燃料を使い果たすのが早いため寿命が短く、あと数百万年も経てば、超新星爆発を起こし終わりを迎える。

UGC 5497は、大型の渦巻銀河M81を周回する矮小銀河を探索する地上観測サーベイにより2008年に発見された。「Λ-CDM(Lambda Cold Dark Matter:ラムダ・冷たい暗黒物質)モデル」と呼ばれる最新の宇宙理論では、こうした大型銀河の周りの伴銀河は見つかっている以外にも多数あるはずだという。

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