板垣さんがヘルクレス座の超新星2011gcを独立発見

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【2011年9月30日 CBET 2835】

8月6日(世界時)、山形県の板垣公一さんがヘルクレス座の銀河に超新星2011gcを独立発見した。


板垣さんによる超新星2011gcの発見画像

板垣さんによる超新星2011gcの発見画像。もやっとした銀河の上方に十字の印で示されている

山形県の板垣公一さんは、8月6日に撮影した画像からヘルクレス座方向にある17.7等の超新星候補天体を発見し、TOCP(新天体確認ページ)に登録された。その後、この天体は6月27日にイタリアの捜索チームが発見し登録されていた天体と同一であることがわかった。分光観測の結果IIP型の超新星であると確認され、2011gcと符号が付けられた。板垣さんは独立発見者ということになる。

超新星の詳細な位置は以下のとおりで、銀河の中心から東に5秒角、北に12秒角のところにある。

  赤経  18時12分19.24秒
  赤緯 +21度31分15.2 秒 (2000年分点)
  銀河周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星

板垣さんが今年発見した超新星は、今回で6個目となった。


超新星2011gcの位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後まず「ツール」メニューから「データ更新」を行い、「恒星」ダイアログで「超新星」の表示をオンにしてください。

また、オンラインで新しいデータや番組を入手できる「コンテンツ・ライブラリ」(「コンテンツ」メニュー→「コンテンツ・ライブラリ」)では、星図に一覧表示できる「板垣さんが発見した超新星」と「日本人が発見した超新星」も公開しています。あわせてお楽しみください。

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