赤外線で見た宇宙のひまわり M63銀河

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【2011年3月9日 NASA

「星ナビ」2011年4月号の表紙にもなっている「ひまわり銀河」ことM63銀河を、NASAの赤外線天文衛星スピッツァーが撮影した画像が公開された。


(りょうけん座のM63銀河の画像)

スピッツァーが撮影したM63銀河。赤が波長8.0μm、青が3.6μm、緑が4.5μmの赤外線を表す。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech)

りょうけん座のM63は3700万光年先にある渦巻銀河で、その姿から「ひまわり銀河」という愛称を持つ。そばには、おなじくりょうけん座の有名な「子持ち銀河(M51)」を含むM51銀河群もある。

画像で赤く見えているのは、星々の材料となるダスト(塵)の部分に着色した箇所で、見事な渦巻型に沿っている。可視光では暗い筋のように見えるダストの部分が、ちょうどネガとポジのように、赤外線では明るく見えるのだ。「星ナビ」2011年4月号の表紙(上坂浩光氏撮影)と見比べてみるとよくわかり面白いだろう。

銀河の右下に見える淡く短い白い線は、さらに遠方にある銀河で、真横から見ている(エッジオン)ためにこのように細長く見える。

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