西山さんと椛島さん、さんかく座の銀河M33に新星を発見

【2010年7月20日 CBET 2375】

九州の新天体捜索チーム、西山さん椛島さんのコンビが、さんかく座の銀河M33に新星を発見した。お二人は4年連続でM33に新星を発見したことになる。


(さんかく座新星の確認画像。中央少し右上のマークの箇所が発見された新星)

遊佐徹氏撮影のさんかく座新星の確認画像(2010年7月18日撮影)。クリックで拡大(提供:遊佐徹氏)

福岡県の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんは、7月17.798日(世界時、以下同様)に、さんかく座の銀河M33に17.2等の新星を発見した。同チームが3月中旬に撮影した画像や1991年10月のDSS画像では、同じ箇所に天体は写っていなかった。

この新星は、宮城県の遊佐徹(ゆさとおる)さんが米・ニューメキシコ州のRAS天文台を利用して、7月18.358日に遠隔観測撮影により16.5等で確認した。位置は以下のとおり(西山さん椛島さんによる)。

  赤経  01時33分36.83秒
  赤緯 +30度46分22.2 秒 (2000年分点)

M33には1年に1個のペースで新星が出現しているが、西山さんと椛島さんのコンビは、2007年から4年連続で発見したことになる。


M33の新星の位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。

また、新しいデータや番組を入手できる「コンテンツ・ライブラリ」では、新星をわかりやすく×印で表示するための「新星(マークで表示)」ファイルも公開しています。あわせてお楽しみください。

<参照>

  • CBET 2375: APPARENT NOVA IN M33: M33N 2010-07a (2010 July 19)

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