5月23日に大崎生涯学習センターで、佐治晴夫氏によるボイジャー講演会

【2010年5月18日 アストロアーツ】

NASA研究官としてボイジャー計画にも携わった宇宙物理学者・佐治晴夫(さじはるお)氏の講演会が、5月23日(日)14時から、大崎生涯学習センター(宮城県大崎市)のプラネタリウム館で行われる。


大崎生涯学習センターでは、現在プラネタリウム番組「ボイジャーの旅〜お母さんの図鑑」を投映中だ。これは、1977年に打ち上げられ、30年以上たった今でも太陽系の果てを目指しながら情報を送り続けている探査機ボイジャー1・2号の物語である。

佐治氏はこの番組を監修していると同時に、NASA客員研究官としてボイジャー計画に携わったことから、ご自身も番組の中でボイジャーと科学者たちとの心温まるエピソードを紹介している。

今回の講演会では、ボイジャー計画の秘話の紹介や、佐治先生のピアノの演奏も交えた壮大な宇宙の話、そしてプラネタリウム番組「ボイジャーの旅」も楽しむことができる。

■ イベント名:
宇宙物理学者 佐治晴夫講演会
演題「宇宙に旅立ったバッハのプレリュード 〜言葉の前に音があった〜」
■ 日時:
2010年5月23日(日)14:00〜16:00
■ 内容:
  • 佐治先生によるお話
  • プラネタリウム番組「ボイジャーの旅」投映
■ 場所:
大崎生涯学習センター・パレットおおさき プラネタリウム館
アクセス
■ 参加料:
無料
■ 対象:
小学生以上一般
■ 申し込み先:
大崎生涯学習センター 0229-91-8611(先着150名)
受付時間 9:00 〜 17:00

《佐治 晴夫氏プロフィール》

1935年、東京生まれ。理学博士。東京大学物性研究所、NASA客員研究官、玉川大学教授、宮城大学教授などを経て、現在は鈴鹿短期大学学長、大阪音楽大学大学院客員教授。

ウイーン大学・理論物理学研究所、ケンブリッジ大学などで、宇宙の創生に関する研究に従事。量子論的無の「ゆらぎ」からの宇宙創生理論や、初期銀河の形成理論で知られる。

また、科学と芸術との学術的新分野「数理芸術学」を提唱。理系、文系の枠を超えた「リベラルアーツ教育」の実践にも力をそそぎ、真昼の星の観測、パイプオルガンの演奏で始まるユニークな授業は、学内外から訪れる多くの聴講者に人気を博している。

さらに、NASAボイジャー計画のゴールデンレコードにバッハのプレリュードの搭載を提案したことでも広く知られる。金子みすゞや星の王子さまの研究者(大ファン)でもある。

著書に「宇宙の不思議」(PHP研究所)「からだは星からできている」(春秋社)「女性を宇宙は最初につくった」(春秋社)「『わかる』ことは『かわる』こと」(養老孟司共著:河出書房新社)「おそらにはてはあるの」(玉川大学出版部)などがある。