山崎直子宇宙飛行士、宇宙へ

【2008年11月12日 JAXA プレスリリース

国際宇宙ステーション(ISS)組立てミッション(STS-131/19A)に搭乗する日本人宇宙飛行士に、山崎直子さんが選ばれた。山崎さんにとっては初の飛行であり、日本人女性としては、向井千秋宇宙飛行士に続いて2人目となる。ミッションの実施は、2010年2月以降となる見込みだ。


(山崎直子宇宙飛行士の画像)

11日会見での山崎直子宇宙飛行士(提供:JAXA)

(日本人宇宙飛行士のISS搭乗計画)

日本人宇宙飛行士のISS搭乗計画。クリックで拡大(提供:JAXA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ISS組立てミッション(STS-131/19A)に搭乗する日本人宇宙飛行士を山崎直子さんに決定した。

2010年2月以降に実施予定のこのミッションは、補給物資を搭載した多目的補給モジュールをISSへ運ぶことを主な目的としている。山崎さんは、他の宇宙飛行士らとスペースシャトル「アトランティス号」に搭乗し、約2週間ISSに滞在する。山崎さんがミッション中に果たす具体的な役割については、今後各宇宙飛行士の技量や経験を踏まえて決定される。

なお、搭乗の決定を受けて、日本人宇宙飛行士7人が祝福のコメントを寄せている。その中の1人向井千秋さんは、「搭乗決定、おめでとうございます。これまでの訓練に磨きをかけて良い仕事をしてください。期待しています」とコメントした。

また、毛利衛さんは、「飛行任命おめでとう。山崎さんのすばらしい能力が発揮される機会となるでしょう。日本初のお母さん宇宙飛行士として、日本人女性のあたらしい生き方を示してください」と期待を込めたメッセージを送った。

山崎直子宇宙飛行士の略歴

1970年生まれ。1996年に、東京大学大学航空宇宙工学専攻修士課程修了後、NASDA(現JAXA)に勤務。日本実験棟「きぼう」の開発業務などに従事。2001年に宇宙飛行士に認定され、ISSに搭乗するための訓練に参加。その後、ソユーズ-TMA宇宙船フライトエンジニアの資格を取得。NASAミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)の認定も受ける。2006年5月には、「きぼう」日本実験棟の打上げミッション(STS-123(1J/A))の搭乗者支援宇宙飛行士に選定された。