日本語字幕つき「銀河鉄道の夜」、浜松科学館の協力で再上映

【2008年2月26日 アストロアーツ】

昨年一夜限りで実現したKAGAYAスタジオの全天映画「銀河鉄道の夜」の日本語字幕つき上映が、「はままつボランティアフェスティバル」のプレイベントとして3月8日に再び実現する。


(「銀河鉄道の夜」のシーン)

全天映画「銀河鉄道の夜」のシーン。クリックで拡大(提供:(c) KAGAYAスタジオ)

KAGAYA氏によるプラネタリウム映画「銀河鉄道の夜」は、宮沢賢治の不朽の名作『銀河鉄道の夜』の情景を見事にビジュアル化した作品で、一昨年の公開以来、大人気を博している。日本国内で上映期間を延長する館が増えているだけでなく、中国の北京天文館や台北天文館では、中国語吹替え版が上映され、言語の壁を越えて海外でも楽しまれている。

日本語字幕は、この「銀河鉄道の夜」を聴覚に障害のある方にも楽しんでもらおうと、「しずおかユニバーサルデザインフェア in はままつ」実行委員会の字幕制作有志がKAGAYAスタジオから許諾を受け、静岡大学情報学部と浜松科学館の協力を得て制作したものだ。昨年に一夜限り上映されたあと実行委員会が解散したため、再上映を希望する声にもかかわらず、その目途は立たないままだった。

今回、「はままつボランティアフェスティバル」のプレイベントとしての再上映が、浜松科学館の協力を得て3月8日に実現する。上映は16時からの1回。

広大な全天周スクリーンの中、話題の中心を追いかけながら字幕が投影できるよう、制作には字幕制作スタッフと科学館の間での細かい調整が必要だった。字幕の制作者は「日本語字幕つきの『銀河鉄道の夜』を現在上映できるのは浜松科学館だけ。前回遠方でごらんになれなかった方も、浜松まで青春18きっぷでお越しになり、銀河鉄道の臨時列車へお乗り換えになってはいかがでしょうか」と話している。

《上映館情報》

日時:
2008年3月8日(土) 16:00〜(入場は15:50まで)
会場:
浜松科学館(JR東海道線・東海道新幹線浜松駅より徒歩7分)
備考:
読速度や投影幅の制約のため、投影される字幕は原作と一部表記の異なる箇所があります
お問い合わせ:
日本語字幕つき「銀河鉄道の夜」臨時列車運行 最新情報
http://hal.cs.inf.shizuoka.ac.jp/kagakukan/