横浜こども科学館、4月から「はまぎん こども宇宙科学館」へ

【2008年2月21日 横浜市青少年育成課横浜銀行 ニュースリリース

横浜市は「横浜こども科学館」の命名権を横浜銀行に売却すると発表した。契約額は5年間で1億5000万円。4月からは新たな名称「はまぎん こども宇宙科学館」が使われる。科学館の財源確保の方法のひとつとしても注目される。


(横浜こども科学館「はまぎん こども宇宙科学館」外観写真)

横浜こども科学館「はまぎん こども宇宙科学館」(提供:横浜市)

横浜市は、横浜こども科学館のネーミングライツスポンサーとして横浜銀行を正式に決定し、基本合意したと発表した。2008年4月1日からは新名称「はまぎん こども宇宙科学館」としてスタートする。

ネーミングライツ(命名権)とは、施設などの名称に企業名などのブランド名をつけることができる権利のことで、横浜市の施設では3例目。前例の2つはいずれもスポーツ施設で、文化施設の命名権の売却はこれが初めて。横浜市は科学館のサービス向上や、施設の運営コストの軽減を図るため、2007年秋にスポンサー企業を募集していた。

横浜銀行は、「はまぎん」と呼ばれ親しまれている、神奈川県では地域に密着した地方銀行。中期経営計画「New Horizon」の中で、地域社会へのCSR(企業の社会的責任)活動を積極的に行う考えを示しており、次世代を担う子どもたちを育成する活動に協力していく方針に一致するとしてこれに応募し、横浜市との合意に至った。契約金額は年間3000万円、契約期間は5年間。

横浜こども科学館の目玉はプラネタリウムのある「宇宙劇場」で、直径23mの日本初の傾斜型ドーム、座席数は300席。2001年3月にはプラネタリウムを五藤光学研究所の最新鋭機「SUPER-HELIOS」に更新、2007年には新たな全天周デジタル映像投映装置「バーチャリウムII」が加わり、明るく美しい星空と大迫力のデジタル映像を楽しめる。科学館の管理運営を担っているのは指定管理者の財団法人横浜市青少年育成協会。

横浜銀行が新名称を決めるにあたっては、施設のシンボルがプラネタリウムであることから、「宇宙」の文字が加えられたという。新名称は愛称であり、正式名としての「横浜こども科学館」は変更されないが、4月からは施設の看板や案内表示、広報など様々な機会に「はまぎん こども宇宙科学館」という新名称が使われることとなった。