超高感度カラーカメラがホームズ彗星をとらえた

【2007年10月25日 アストロアーツ】

予想外の大バーストを起こし、肉眼彗星となったホームズ彗星(17P)は、その明るさと特異な姿で、多くの天文ファンの注目を集めている。株式会社五藤光学では、ホームズ彗星(17P)が急速に光度をあげるようすを同社開発の「天体観測用超高感度カラーカメラNC-R550a」でとらえらることに成功し、その動画を公開した。


(10月28日のホームズ彗星の画像)

ホームズ彗星の画像。クリックで拡大
撮影者:大熊 正美/撮影日時:2007年10月28日 22時06分〜22時08分、露出 30秒/撮影地:東京都渋谷区

24日夜から25日にかけて大バーストを起こしたホームズ彗星(17P)は、光害や満月をものともしない明るさと、倍率を上げたときの惑星状星雲に似た姿で、多くの天文ファンの注目を集めている。アストロアーツのホームズ彗星(17P)投稿ギャラリーにも、すでに100件を越える画像が寄せられている。

株式会社五藤光学は、福島市浄土平天文台協力の下、ホームズ彗星(17P)が急速に光度をあげる様子を、同社と日本電気株式会社(NEC)の共同開発の「天体観測用超高感度カラーカメラNC-R550a」でとらえることに成功した。

NC-R550aは、天体観測用に開発された超高感度カメラで、暗闇での鮮明なカラー撮影と動画撮影を可能としている。このカメラが映し出す鮮やかな映像は、観望会などのイベントで、多くの人々を魅了している。

なお、NC-R550aがとらえたホームズ彗星(17P)の動画は、NC-R550aのホームページ内のムービーギャラリーで公開されている(以下の関連リンクを参照のこと)。