佐賀県の椛島さん、福岡県の西山さんがM33に新星を発見

【2007年9月20日 CBET 1074 9月21日 更新

佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんと福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんが、さんかく座の銀河M33に出現した新星を発見された。


新星は、9月18.63日(世界時、以下同)に40センチメートル反射望遠鏡を用いて撮影された画像から17.1等級の天体として発見された。新星の位置は以下のとおり。

  赤経  01時33分58.65秒
  赤緯 +30度57分34.2秒 (2000年分点)
  M33のDSS画像に表示した新星

椛島さんと西山さんは共同で超新星サーベイを行われていて、M33の新星はその過程で見つかった。両氏が9月10日にM33を撮影された際は、19.6等級より明るい星は写っていなかった。両氏は発見後も新星を観測され、18.67日には17.0等級、18.816日に16.7等級、18.83日に16.5等級と増光していったことを報告された。

翌日には、山形市の板垣公一さんと美星スペースガードセンターによって新星の存在が確認された。また、発見者の椛島さんと西山さんによれば、新星の明るさは19.73日には17.2等級、19.83日には17.3等級となっていて、新星は発見後に明るさのピークを迎え、減光に転じているようだ。

VSOLJニュース(181): M33で増光中の新星を発見(9月21日追加)

(著者:山岡均さん(九大理))

超新星が星全体の爆発であるのに対して、古典新星は、白色矮星の表面で起きる小規模な爆発です。明るさも、超新星と新星とでは10000倍(10等級)ほど違います。それでも隣の銀河であるアンドロメダ座大銀河で新星が出現すると、もっとも明るいものでは15-16等級ほどになり、CCDカメラを使うと30センチメートルクラスの望遠鏡でもとらえられるほどになります。

佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんと、福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんは、よその銀河に超新星を探している新天体ハンターです。9月18.63日(世界時)付近に、アンドロメダ座大銀河とほぼ同じ距離にある、さんかく座の渦巻銀河M33を撮影した画像から、17.1等の新天体を見つけました。見つけてから5時間ほどの間に、0.6等級ほど明るくなり、明るい急速新星で期待される明るさとなりました。翌夜には他の観測者によって天体の存在が確認され、広報されました。

明るい新星は、その明るさの変化が早いものです。今後、この天体がどのような挙動を示すか、1週間程度は注目したいところです。


さんかく座の新星の位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.8」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。

<参照>

  • CBET 1074: 20070919 : APPARENT NOVA IN M33
  • 東亜天文学会計算課: 新天体発見情報 No.111
  • VSOLJニュース(181): M33で増光中の新星を発見

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