火星探査車スピリットがとらえた火星の砂嵐

【2007年4月18日 Mars Exploration Rover Mission: Press Release Images

今年2月、火星探査車スピリットが「ダスト・デビル(砂の悪魔)」と呼ばれる火星の砂嵐をとらえた。スピリットが火星の砂嵐を撮影するのは初めてではない。しかし、今回の画像はベストショットに入るものと言えそうだ。


(スピリットがとらえた火星の砂嵐の写真)

スピリットがとらえた火星の砂嵐(提供:NASA/JPL-Caltech)

スピリットのとらえた画像は白黒だが、砂嵐は決して背景に溶け込むことなく、渦巻く柱となってはっきり見えている。リリース元では静止画像から加工された動画が公開されている。動画で見る砂嵐は、画面の左側から風下にあたる右側へと移動する。その後、地面に向かって倒れるように見えたかと思うと、巻き上げられた砂が煙のように周辺に飛び散り、姿を消していく。

スピリット

2003年6月10日、アメリカが打ち上げ。2004年1月3日、「グゼフ・クレーター」への軟着陸に成功。古代の火星における水と気候に関する調査を行い、生命の痕跡を探す。「オポチュニティ」と同一のローバー。(スペースガイド 宇宙年鑑2006より)