【イベント情報】6月1日〜10日 「内惑星ウィーク」キャンペーン

【2007年4月18日 アストロアーツ】

今年の6月2日前後、日没後の水星の高度が高くなり観測がしやすくなる。また、水星の上には金星を見ることができる。国立天文台では、多く人にこの水星と金星を見てもらう目的で、6月1日から10日まで「内惑星ウィーク」キャンペーンを行う。


水星は太陽系のいちばん内側を回る惑星で、いつでも太陽の近くにあるため、なかなか目にすることができない。しかし、今年の6月2日には水星が東方最大離角(太陽から東に向かってもっとも離れること)となり、その前後には、日の入り時の水星の高度が高く、観察しやすい条件となる。夕方に今回ほどの好条件になるのは2002年春以来。また、水星の近くには金星も見えていて、内惑星である水星と金星を同時に観察することができる。

国立天文台ではこの機会に合わせて、より多くの人に水星と金星を見てもらう目的で「内惑星ウィーク」キャンペーンを行う。しかも、キャンペーンの期間中は水星・金星のそばに土星が見え、夜半過ぎまで待つと、火星・木星・天王星・海王星も東の空から姿を現す。大きな望遠鏡でなければ見ることができない冥王星が惑星から外れたため、アマチュア向けの望遠鏡でも、一晩ですべての惑星を観察することがじゅうぶん可能だ。

キャンペーンの主な対象は内惑星である水星と金星だが、さらに興味のある方は、すべての惑星の観察にも挑戦してみてはいかがだろうか。なお、参加者は6月1日から10日までの間に水星と金星を観察し、パソコンもしくは携帯電話から関連ページにアクセスして報告を行うことができる。詳しい観測方法などは、5月中旬に公開予定の国立天文台「内惑星ウィーク」キャンペーンのページを参照のこと。


実施期間
2007年6月1日(金)〜6月10日(日)
参加方法
パソコン、もしくは携帯電話を使って以下のページにアクセスし、そこから案内されるキャンペーンページで、水星・金星をはじめとする惑星を実際に観察した結果を報告していただきます
国立天文台ページ
観察方法などの詳しい内容は、5月中旬に公開予定のキャンペーンページをご覧ください。

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