秋といえば三鷹、国立天文台 特別公開の一日

【2006年11月6日 アストロアーツ】

「天の川銀河の現在・過去・未来にせまる」のテーマのもと、10月28日に国立天文台三鷹キャンパスの特別公開が開催されました。講演会では立ち見が出、各コーナーも熱心に見入る多くの人で賑わいを見せました。


(惑星定義を解説する国立天文台天文情報センター長 渡部潤一氏)

惑星定義を解説する国立天文台天文情報センター長 渡部潤一氏。クリックで拡大(以下同様)

(観望会の様子)

観望会の様子。

10月28日、秋の恒例となった国立天文台三鷹キャンパスの特別公開が開催されました。今年のテーマは「天の川銀河の現在・過去・未来にせまる」。世界各地で観測や建設が進められている望遠鏡と、われわれの住む宇宙の姿を解き明かす研究とのつながりについての公演会が行われ、会場は立ち見が出るほどの大盛況となりました。

第一赤道儀室や質問コーナーは相変わらずの人気で、今年も長蛇の列ができ、打ち上げられたばかりの太陽観測衛星「ひので」コーナーでは、ファーストライト画像が展示され、台内の研究者たちからも注目を集めました。その他各研究ブースも、クイズやパズル、紙芝居や模型といったアクティブな雰囲気作りに力が注がれていて、参加者が思わず足を止めて解説や実験に見入る姿が見られました。

日が沈むと、お待ちかねの観望会がスタートし、参加者たちは、天文台据え置きの公開用50センチメートル反射望遠鏡をはじめ、アストロアーツや望遠鏡メーカー・販売店提供の望遠鏡・双眼鏡が立ち並ぶグラウンドへと足を運びました。ここ数年悪天候に見舞われていた観望会でしたが(昨年は途中から雨)、今年は雲が多かったものの月齢6の月のほか、夏の大三角、話題のスワン彗星などを見ることができたため、例年にない賑わいとなりました。

三鷹市在住の女性は「初参加です。お昼過ぎに来たのですが、もっと早く来ていろいろ回ればよかった!来年は朝から見学したい」と話していました。国立天文台・三鷹キャンパスの特別公開は、ますますおもしろくなっていく宇宙に触れる場として、今後さらに人気が増していくことでしょう。

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