スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ成功

【2006年7月5日 NASA Space Shuttle News / NASA News

7月5日午前3時38分(日本時間)、フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターからスペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられた。約1年ぶりとなるスペースシャトルの打ち上げは、天候不良のため当初の予定から2度延期されたが、7人の飛行士を乗せ、無事予定の軌道に入ったことが確認された。


(スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ時の画像)

スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ時の画像。クリックで拡大(提供:NASA)

今回の打ち上げは、2005年7月に日本人宇宙飛行士野口聡一さんを乗せた「ディスカバリー号」以来1年ぶりであり、2003年に起きたスペースシャトル「コロンビア号」の事故後2回目となる。

当初は7月1日(日本時間7月2日早朝)の打ち上げ予定だったが、2度延期されたことで、アメリカの独立記念日(7月4日、日本時間7月5日早朝)にアメリカが打ち上げる初めてのスペースシャトルとなった。12日間に及ぶミッションの主な目的は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給と機体検査法の試験。また、少なくとも2度の船外活動が予定されている。

「コロンビア号」の事故原因となった外部燃料タンクからの断熱材のはがれ落ちが、今回も見られた。また、打ち上げから15分ほどたったころの画像には、機体から落ちた大きな氷も捉えられていた。これらの点についてNASAでは、断熱材の破片はひじょうに小さく、氷も2005年の打ち上げで見られていることから、いずれも懸念材料とは見ていない。

今後は安全確認のため、スペースシャトル機内やISSからも乗組員が機体表面を詳細に写真撮影することになっていて、損傷の有無などが詳しく調べられる予定だ。