ニコン、大口径単焦点望遠レンズ「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」、テレコンバーター「TC-17E」を順次発売

【2004年6月3日 株式会社ニコン

株式会社ニコンは、オートフォーカス一眼レフカメラ用望遠レンズの「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」を9月に、AF-SニッコールとAF-Iニッコールレンズ専用のテレコンバーター「AF-S テレコンバーター TC-17E II」を7月2日に発売すると発表した。価格は、「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」が税込71万4000円、「TC-17E」が税込5万2500円。

AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)

大口径単焦点望遠レンズ「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」の画像。メーカー希望小売価格680,000円(税込714,000円)(提供:株式会社ニコン)

「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」は、大口径単焦点の望遠レンズで、「スーパーEDレンズ」、「手ブレ補正機構(VR)」、「超音波モーター(SWM)」といった機能が搭載されている。ちなみに、ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D70」などに装着した際には35mm判換算300mm相当の画角となる。

スーパーEDレンズは、従来のEDレンズよりも、さらに色収差の補正能力が高い光学ガラスを使用したレンズ。周辺光量を確保できるため、収差を充分に補正しつつも小型化との両立を可能にしたという。レンズ構成は、スーバーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚を含む9群13枚で、レンズ内の内面反射などによるゴーストを低減させるためのメニスカス保護ガラス1枚も付けられている。

手ブレ補正機構(VR)は、撮影者によって異なる手ブレ限界シャッタースピードから3段相当のモードで手ブレを軽減する機能。ノーマルモードでは通常の手ブレや一脚、三脚などを使用した際の細かなブレを補正し、アクティブモードでは車上撮影などの、激しいブレを補正することが可能だという。

なお、7月発売の「テレコンバーターTC-17E II」をカメラボディとの間に装着することで、手軽に焦点距離を1.7倍に拡大することができる(装着時のF値の低下は1.5段分)。レンズ構成は4群7枚で、「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」の防振(VR)機能に対応している。

「AF-S VR ニッコール ED 200mm F2G (IF)」の主なスペック

焦点距離:
200mm
最大絞り:
f/2.0
最小絞り:
f/22
レンズ構成:
9群13枚(EDレンズ3枚、スーパーEDレンズ1枚)、メニスカス保護ガラス1枚
画角:
12°20'(ニコンDXフォーマット:8°)
最短撮影距離:
1.9m
最大撮影倍率:
1/8.1
フィルターサイズ:
52mm
大きさ:
約124(最大径)×203(長さ)mm
(長さ:バヨネット基準面からレンズ先端まで<保護ガラス装着時>)
質量(重さ):
約2.9kg