ブラッドフィールド彗星がSOHO/LASCO C3の視野を通過中(20日まで)

【2004年4月16日 アストロアーツ】

先日発見されたブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)が、太陽観測衛星SOHOLASCO/C3コロナグラフの視野内を通過中だ。

ブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)の位置を示した図

LASCO/C3の視野内に見えるブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)。LASCO/C3の視野にあわせて、黄道座標系で太陽に対する位置を示している。彗星の尾は模式的に表したもの。クリックで拡大

ブラッドフィールド彗星はうお座にあり、17日に近日点(彗星が太陽にもっとも近づく点)を通過する。太陽のすぐそばにあるので普通には見ることができないが、SOHOLASCO/C3カメラが常に太陽の方向を観測しており、その画像がインターネット上でリアルタイムに公開されているので、ブラッドフィールド彗星が近日点を通過する前後のようすをインターネットで見ることができるのである。

LASCO/C3カメラの画像は、SOHOのウェブサイト(http://sohowww.nascom.nasa.gov/)の「THE SUN NOW」や「Latest Images」などをご覧いただきたい。また、彗星がLASCO/C3の視野内のどこに見えるのかは図を参考にしてほしい。

なお、ブラッドフィールド彗星は、4月20日過ぎから明け方の東の低空に見え始める。詳しい位置については、13日付けニュース「明るい新彗星(ブラッドフィールド彗星 C/2004 F4)の発見〜彗星ラッシュに〜」の星図や位置推算表などを参考にしていただきたい。また、26日の早朝にはタイバー彗星(C/2003 T3)と0.1度程度まで大接近するので、こちらもお見逃しなく(2彗星の接近のようすを示した星図)。

<参照>

<関連リンク>

<関連ニュース>