米国ソニー、800万画素のハイエンドデジタルカメラ「DSC-F828」を発表

【2003年8月21日 米国ソニー

米国ソニーは、有効800万画素のCCDを搭載したハイエンドデジタルカメラ「DSC-F828」の発売を発表した。

(SONY DSC-F828の画像)

「DSC-F828」の画像。11月中旬発売、価格は1,200ドルの予定。日本発売に関しては未定(提供:米国ソニー)

「DSC-F828」は、「Cyber-shot」シリーズの最上位となる機種。本年7月にソニー株式会社が発表した同社独自の4色カラーフィルタ付きCCDを初めて搭載した。従来の3原色カラーフィルターCCDでは、カラーテレビやモニターの色再現特性にあわせた3原色フィルターを通し、RGB信号の強弱によって色を記録しているが、これらのCCDフィルター特性は、人間の眼の視覚特性とは異なっているため、人間が眼で捉えた色との間には再現差が生じ、異なる色合いになってしまうという。今回搭載された4色カラーフィルタは、従来はRGBの3色だったカラーフィルタに、エメラルドを加え4色としたもの。これによりカラーフィルタの特性が人間の眼に近づき、より自然な色再現が可能になっている。

また、レンズに35mmフィルム換算で28〜200mm、F2.0〜2.8のCarl Zeiss Vario-Sonnar T*光学7倍ズームレンズを搭載。記録画素数は最大3,360×2,460ピクセル。記録形式はJPEG、TIFF、に加えRAWにも対応する。記録媒体には、メモリースティックPROに加え、マイクロドライブに対応したCF TypeI/IIが利用可能になっている。

その他にも、640×480ピクセルで30フレーム/秒の動画撮影、5点から選択できるフォーカスポイント、暗所でも約4.6m(15フィート)までの距離なら撮影できるナイトショット、ホログラムAFによって暗所でも正確なフレーミングが可能なナイトフレーミングシステムなどの豊富な機能を備えている。

日本発売はまだ未定とのこと。早い時期の日本市場での発売が待たれる。

Sony DSC-F828の主なスペック

有効画素数:
800万画素
撮像素子:
総画素数631万画素
8.8×6.6 mm(2/3インチ)RGBE4色カラーフィルターCCD、2.7 μm画素ピッチ
撮像感度(ISO):
ISO100〜800
シャッター速度:
1/3200秒〜30秒
A/D変換bit数:
14bit
記録画像形式:
JPEG、TIFF、RAW、MPEG-1(動画)
動画フレームレート:
30フレーム/秒