新しく見つかった赤色矮星は3番目に近い恒星かもしれない

【2003年5月28日 JPL News Release

昨年9月22日に発見された恒星が、太陽系から3番目に近い恒星である可能性がでてきた。

この恒星はおひつじ座にある星で、距離は約7.8光年と推定されている。この距離が正しいとすると、ケンタウルス座のαケンタウリ連星系(3つの恒星の連星系)、へびつかい座のバーナード星に次いで、現在知られている恒星の中で3番目に近いということになる。質量は太陽の7%ほどしかなく、明るさも太陽の30万分の1しかないため、今まで見つかっていなかったのだ。距離の推定値は、「三角視差」という方法で得られたものである。

研究グループはさらに、「測光視差」という方法を用いて距離を再評価した。星からの光をスペクトルに分解して観測すると、その星のタイプがわかる。星のタイプがわかれば、本来の明るさを推測することができるので、見かけの明るさと比較することによって距離がわかるというわけだ。

測光視差によって得られた値は、7.8光年よりも遠いものだった。単純により遠くにあると考えることもできるが、スペクトルが示す星のタイプとは違う特別な物理過程が起こっている可能性もある。研究グループでは、より高精度で星の位置を測定し、三角視差から正確な距離を求める予定だ。実は3番目に近い星ではなかった、ということになるかもしれない。結果は今年の終わりには明らかになるとのことだ。

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