ペルセウス座銀河団で起こっている銀河の衝突

【2003年5月12日 HubbleSite - NewsCenter

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、ペルセウス銀河団で起こっている銀河の衝突現場を捉えた写真が公開された。

(NGC1275の写真)

ペルセウス座銀河団の中心にある銀河 NGC1275(提供:NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)、謝辞:M. Donahue (STScI) and J. Trauger (JPL))

写真は、ペルセウス座銀河団の中心にある銀河NGC1275を撮影したものだ。この銀河はおよそ2億3500万光年離れたところにあり、強力なX線や電波を発している。中心には、ブラックホールがあると考えられている。

渦状の構造やチリによって暗く見えている部分、活発に星が形成されている青く明るい領域などは、手前にある銀河の構造のようだ。この銀河が、奥にある巨大な楕円銀河と衝突しているのだが、その速度は時速1000万kmにも達する。奥にある巨大な銀河には、手前にあるのとは別の小さな渦状の構造や複雑なフィラメント状の構造が見られる。

この場所では2個以上の銀河が衝突しており、相互作用によって新しい星や大きな星団が生まれている。星団は、私たちの銀河系内にある球状星団とよく似た形をしているが、NGC1275の星団はそれよりもずっと若く、10万〜100万個の星を含んでいるということだ。

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