人類史上2度目に地球軌道を飛行したGherman Titov氏が死去

【2000年9月27日 FLORIDA TODAY Space Online / AP (2000.9.26) / FLORIDA TODAY Space Online / Interfax (2000.9.25)

人類史上2度目の地球周回飛行を行なったロシア(旧ソビエト連邦)の宇宙飛行士、Gherman Titov氏が現地時間9月20日夜、モスクワ市内の自分のアパートのサウナで亡くなった。享年65歳。死因ははじめ一酸化炭素中毒とみられていたが、検死の結果、心臓発作と発表された。そして25日、著名な将軍や作家、作曲家などの眠るモスクワ市内のNovodevichy墓地に埋葬された。

Titov氏は当時のソビエト連邦の宇宙飛行士として、1961年8月6日〜7日にかけ、25時間18分にわたり地球軌道を周回飛行した。同僚のYuri Gagarin氏による人類初の宇宙飛行(同時に人類初の地球周回飛行)、そしてアメリカのAlan Shepard氏とGus Grissom氏による周回軌道に乗らない弾道飛行による有人打ち上げに続く飛行だった。

この人類史上2度目の地球周回飛行においてTitov氏は、17周地球を回り、人類として初めて宇宙で眠り、初めて24時間以上の宇宙飛行を記録し、初めて宇宙酔いを経験した。

その後はTitov氏は再び宇宙を飛ぶことはなかった。これは、当時のソ連がこの国民的英雄が事故死することを恐れたためといわれる。