すばる望遠鏡、ガンマ線バーストを観測 (すばる)

【2000年5月8日 すばる望遠鏡 (2000/5/4)

ハワイ・マウナケア山頂に設置された日本のすばる望遠鏡が、近赤外線分光撮像装置IRCSによりガンマ線バーストGRB000301Cの光学対応天体をはっきりととらえることに成功した。この観測により、ガンマ線バーストに関する詳細な近赤外線測光データが初めて得られた。

すばる望遠鏡の近赤外線分光撮像装置IRCSによりとらえられたガンマ線バーストGRB000301Cの光学対応天体(矢印)

すばる望遠鏡の近赤外線分光撮像装置IRCSによりとらえられたガンマ線バーストGRB000301Cの光学対応天体(矢印)。バーストの発生日は2000年3月1日で、観測日は2000年3月3日。

ガンマ線バーストとは、数秒から数十秒という短い時間に、膨大なエネルギーがガンマ線(波長 100億分の1メートル以下の電磁波であり、光の最も高エネルギーな形態)として宇宙空間に放出される現象であり、30年前に発見されたが、その詳しいメカニズムはまだよくわかっておらず、今回の観測成果は貴重だ。

画像提供=国立天文台

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