小惑星による恒星食の予報(4月)

【2000年4月03日 佐藤 勲 氏 ONM No.515】

4月の小惑星による恒星の掩蔽予報を掲げます。

 月 日  JST    小惑星       直径継続減光    恒星名   光度  赤経(J2000)赤緯  点
        h  m 番号 名前        km 秒  等               等    h  m  s   ゚  '  数
  4  1 22 31 6975 1992 QM     10  7  9.3 ACT 0708999  9.1 08 43 38 +18 07.1 73
  4  5 24 30  236 Honoria     86 10  7.3 HIP  039477  6.7 08 04 06 +13 41.3 96
  4  7 20 59  513 Centesima   50  8  3.4 TYC02500745 11.4 10 09 52 +06 41.1 78
○4  9 22 27  804 Hispania   157  7  2.6 TYC24300280 11.3 06 28 15 +35 26.1 75
  4 10 25 13 2309 Mr. Spock   21  3  8.6 HIP  043217  8.6 08 48 15 +15 43.7 70
○4 16 20 46   29 Amphitrite 212  7  0.9 GSC18760989 10.6 06 06 39 +28 22.0 79
◎4 21 20 28  532 Herculina  222  7  3.6 HIP  027343  7.6 05 47 29 +22 55.3 96
  4 26 26 06  455 Bruchsalia  84  7  2.7 ACT 3121073 10.6 19 29 28 -24 21.9 76
  4 29 27 35  888 Parysatis   44  7  4.1 TYC56600421 10.8 17 41 00 -08 47.6 71

90点以上の現象は好条件、100点以上の現象は、高い割合で観測に成功しています。 点数の高い現象ほど、改良予報のための位置観測や、現象の観測を優先的に行なって下さるようお願いします。 1mas=0".001です。 ◎,○のついた現象は、新たな改良予報が出なくてもマークして下さるようお願いいたします。

1日(1992QM)
直径がわずか10kmしかなく、偶然による以外にはありません。

5日(Honoria;ホノリア)
星は明るいですが、非常に低空で、西日本以外では好条件ではありません。

7日(Centesima;ケンテシマ)
掩蔽帯が択捉島、国後島付近を通っており、西へずれれば北海道を通ります。

9日(Hispania;ヒスパニア)
やや低空で小惑星が11等と暗いすが、確率的には期待できる現象です。

10日(Mr. Spock;ミスタースポック)
非常に低空で、好条件ではありません。

16日(Amphitrite;アンフィトリテ)
小惑星が200km以上ありますが、恒星の位置が不正確で、偶然に頼る必要がありそうです。

21日(Herculina;エルクリーナ)
九州南部地方を中心に通ることが確実で、九州、四国地方に観測キャンペーンを張ります。

26日(Bruchsalia;ブルフザリア)
低空で条件はよくありません。

29日(Parysatis;パリサティス)
小惑星が小さく、誤差も大きいため、改良予報が必要です。

さらなる改良予報が出た場合は、アストロアーツのホームページまたは電話でも情報を流します。

今年の小惑星食の予報、またはTycho-2星表による追加予報を希望される方は、御連絡下さい。

参照 2000年の掩蔽の初期予報